詩・悪党の涙

野口マッハ剛(ごう)

第1話 まだ子どもの根性

逃げるだけの人生が何が見上げた根性だ

人を責めるだけの言葉のどこが教育だ

弱っていったら切り捨てるのは葉巻をくわえた悪党


不味い煙草をふかす

大変だなと感じるも燃えるのは強い意思ではなくて白い灰

それがお前の重さだ

お前の価値はその白い灰よりも軽い

まだ子どもだった

電話のその言葉の真実を俺はまだ知らない

悪党は残党となり

いつか不安から逃れられないこの花道を

悪党よ内なる悪党よ

お前は俺だ

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