第33話 蓮斗の悩み。そして、解決? ー3
「"通眼"」
蓮斗は正体不明の「それ」を"通眼"で調べる。
オーガ(変異種)Lv.???
生命力 ?????
魔力 ?????
魔法展開速度 ?????
魔法耐性 ?????
想像力 ?????
スピード ?????
攻撃力 ?????
防御力 ?????
スキル
????? ????? ????? ????? ????? ?????
「…………は?」
蓮斗はオーガの変異種のステータスを見た瞬間驚愕に目を見開く。何せ、魔物の名前とスキルの個数以外、何も分からないのだ。驚くのも無理はない。
「ギギギギギ……」
オーガの変異種が奇妙な呻き声をあげながら蓮斗に一歩ずつ近づいていく。蓮斗はオーガの変異種の纏う異様なオーラに冷や汗をかく。こいつは、今まで戦ってきた奴らとは違う……! 間違いなく一線を画す……!
蓮斗の本能がけたたましく警鐘を鳴らす。蓮斗はここから逃げようと足を動かそうとするが、オーガの変異種の異様なオーラを前に足がすくんでしまい、上手く動かすことが出来ない。刻一刻と近づいてくる、オーガの変異種。蓮斗は脳では逃げる姿を何回も再生しているが……事実そこから一歩も動けていなかった。あぁ……。ここで手も足も出ずに終わってしまうのか……。
少しずつ濃厚になっていく死の気配。と、オーガが今まで進めていた歩みを止める。そして、再びニタァ……と嗤ったかと思うと、突如オーガの変異種の姿が消えた。いや、そういう風に
次の瞬間、横腹に重い衝撃を受けたかと思うと、蓮斗は吹き飛ばされていた。
「がっ……!?」
蓮斗は吹き飛ばされた先にあった木の幹に激突してしまう。殴り飛ばされた衝撃と、木の幹にぶつかった衝撃で骨が何本か折れてしまう。痛い。熱い。身体から力が抜けていくのを感じる。蓮斗はそれに抗おうとするが……敵わない。これが死ぬってことなのか……。
蓮斗はそんな事を思いながら徐々に目が閉じていく。そんな蓮斗の視界にオーガの変異種が霞んで映っていた。その視界越しのオーガの変異種はやはり嗤っていた。
ーーごめん、川崎。無事に戻れそうにない。本当にごめんーー
蓮斗は心の中で、そんな事を呟きながら静かに瞼を閉じようとしたその時。
ーースキルのロック解除を確認。スキル「千変万化」を解放しましたーー
突如蓮斗の脳内に響く機械的な声。その声が響いた直後、蓮斗の体内から不思議な事に力が沸いてくる。ふと蓮斗は先程殴られた箇所に痛みが無いことに気づく。蓮斗はそのままスッと立ち上がる。オーガの変異種はその事に驚きを隠せず、顔を歪めている。
「種族チェンジ "エルフ"」
不思議と「千変万化」のスキルの使い方が分かる。蓮斗がそう言うと、蓮斗の姿が徐々に変わっていく。耳が長くなり、髪の毛がショートヘアから癖っ毛の多い髪型に変わる。そして、種族を変化させたからなのか身体から更に力が沸いてくるのを感じる。
「"オールタート"」
柏沢蓮斗 Lv.286 職業:生成魔術師
生命力 1004060
魔力 1709450
魔法展開速度 1284000
魔法耐性 1409300
想像力 1500320
スピード 1000200
攻撃力 1300400
防御力 1002900
スキル
魔法生成(+魔法式省略)(+威力維持) 無詠唱 全属性耐性(+反射) 気配遮断 気配察知 変幻自在(+能力値底上げ1.2倍) 身体強化 炎透眼 成長促進 千変万化 魔力操作 魔法特化 魔力膨張
Lv.20→Lv.286
生命力 53070→1004060
魔力 55690→1709450
魔法展開速度 56570→1284000
魔法耐性 60040→1409300
想像力 60040→1500320
スピード 52030→1000200
攻撃力 56060→1300400
防御力 52700→1002900
追加スキル
魔力操作 魔法特化 魔力膨張
"オールタート"を行った事により蓮斗のステータス、レベルが大幅に増加し、スキルが追加された。蓮斗は目の前にいるオーガの変異種を強く睨み付ける。オーガの変異種は苛立たしげに顔を歪めながら蓮斗に襲いかかったーー。
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