シュヴァリエ―リオンの理由―

登場人物・舞台設定・梗概

【登場人物】

リオン・ビューモント…通称〈シュヴァリエ〉。優れた剣技を持ち、ルーン=バロットが最後にいた店で用心棒をしていた。支配人の意向からドレス姿で剣を振るっていたため、細面な外見と相まって女性と誤解されていることが多い。

アンナ・ファンシャー…愛称はアニー。楽園出身の若い研究者。世情に疎く、能天気だが悪知恵の働く内弁慶。こじらせ気質。彼女の才能に陰で嫉妬する楽園の老人たちからは〈二線級（マイナー）〉、のちにリオンからは〈地雷女（マイナー）〉と認識される。

ママ…リオンが働いていた店の支配人。〈シュヴァリエ〉の名付け親。女の子たちに負担をかけずに店を盛り上げられる〈シュヴァリエ〉を重宝している。

〈プリンセス〉…店一番の売れっ子。リオン憧れの女性。

【舞台設定】

『マルドゥック・フラグメンツ』収録作品「マルドゥック・ アノニマス “ウォーバード”」から数日が経過したマルドゥック市。序盤はリオンの経歴を辿るかたちで、六年前→三年前→現在と時系列が移る。

【梗概】

かつて騎士と呼ばれながら失墜した男が、優秀ながら脳みそお花畑のやばい女性技術者に雇われる。

※〈プリンセス〉の本名アレックス（正式にはアレクサンドラ）は、『マルドゥック・ストーリーズ　公式二次創作集』収録作品、菅原照貴氏の「さよならプリンセス」から拝借させていただきました。