忙殺

 忙しさは人を殺すらしい。私は寧ろ退屈の方が人を殺すと思っているが。

 一ヶ月ほど雑務に追われている。金にもならないし、達成感も無いのだが、それでもやらなくてはいけないという、性質の悪いものだ。そのくせ時間制限はあるのだから実に耐え難い。平成も終わるというのだから、雑務を文句一つ言わずに遂行するロボットが、各家庭に配備されても良いと思うのだが。幼い頃読んだSFの世界は、まだまだ遠いものであるらしい。

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