ああ、憎い!

 目の前に

 そう、目の前にだ!

 私の最も嫌悪する彼奴が現れた!

 奴は下品な身なりをして

 真っ赤な顔をしてにやにやと笑っている

 私はもう堪らなくなって

 奴の腹を掻っ捌いてやった!

 やはり化物だったのだろう

 奴の臓物からは煙が立っていた

 それでも気が収まらず

 金属の棒でもって

 奴の舌を引き抜いてやった!

 一時間ほどで

 奴はもう、影も形もなくなった

 私は満たされた気分で

 家へと歩くのだった

 また遭遇したならば

 同じ事をしてやる

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