欲しいもの
夜に街を歩いていた。その間スマートフォンに小説を書いていた。
いったいこの作業になんの意味があるのか。自分でもよくわからなかった。
別に楽しくもない。ただ欲しくて書き込んでいるだけだ。
部屋につくと、君が出迎えた。
「おかえり」
「ただいま」
僕はそう言った。結局は無意味な作業に思えた。小説で誰かから褒められるより、君から愛されたかった。
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