第7話
12月26日。達也が彼女の投稿を見ると、コメントが更新されていた。
“相変わらず、愛されてるねぇ。羨ましい限りだよ@さーや”
“何言ってんの。沙彩だって愛されてるでしょ?笑@Mirei”
達也は画面の向こうで照れている彼女を想像すると、とても嬉しく思い笑みがこぼれる。彼女のコメントを見たのが昼休み中だったため、達也は午後の仕事も頑張ろうと思った。まだ時間が有ったので、彼女の投稿を遡り始めた。
“今日は私の誕生日!みんな、ありがとう!!大切に飾るね!今年のケーキは手作りだって!忙しいのに作ってくれたらしい…。本当に私にはもったいない人だよ笑”
“今日も仕事頑張る!!”
“まめさん、なんであなたはこんなに可愛いんだ…。罪な猫め!笑”
彼女の投稿内容は達也のイメージ通りだった。もちろん達也の知らないことも有った。猫を飼ってることなんて知らなかったし、誕生日も知らなかった。しかし達也は彼女のことを自分が知らなかったことよりも、彼女の写真のほとんどに男の気配があることの方が気になった。それも同じ人のように感じた。達也はそんな男から彼女を守ろうと思った。彼女が達也のことを、大切な人と呼んでくれたから。
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