絶滅俯瞰 |  碇桜様

「パパ!今日は何の本読む?」

 俺はカクヨム本棚から1冊の絵本を選んだ。

「今日はこれにしよう」


『絶滅俯瞰 |  碇桜様』


 星全体で66人で絶滅を待つだけの状態を説明するのは難しい。桃太郎風でいこう。

「ええと……本のタイトルは『フォリンと杜人モリビトと妖精』……ある街におじいさんとおばあさんがイッパイ住んでいました。」

「66人はイッパイだね!ウチにはおじいさんとおばあさんいないもんね」

 街としてはイッパイではないが、日本中探せば50人以下の集落もたくさんあるかな。この話の場合は街ではなく、その星にフォリン合わせて67人しかいないのだから人間は絶滅する運命なのだろう。


「主人公の少女フォリンはその街に住むたった一人の女の子の人間です。」

「お友達いないの?」

「年齢が近い人間の友達はいなけど、杜人モリビトという友達がいるよ」

「そっかぁ、なら安心だね。」


 杜人は人間によく似た種族で、外見は人間でも寿命が長く500歳を過ぎても外見は20歳のまま。生まれ変わったら杜人モリビトになりたいな。


「フォリンにパパはいないの?」

「えーと、今はいないようだね」

「ワタシはパパと一緒がいいな」

「……そうだね……パパとずっと一緒いようね!」

「……ワタシが結婚するまでね……」

「…………え……」


 パパはずっと一緒にいたいな……


「フォリンは杜人モリビト、妖精と関わりながら、絶滅を俯瞰する。 消え行く種を俯瞰する少女の前に、ある少年が現れる。種を越え、本来越えられないはずのものまでも越えた先。少女が下す決断とは何なのか?……」


「……zzz」

「いつのまにか寝てしまったか……おやすみ」


 物語の続きはコチラ


 絶滅俯瞰 |  碇桜様

 ↓  ↓  ↓

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054883535425


【さんくま 感激】

 この世界観……素敵!

 最後のあらすじの部分は作品情報からの引用です。できるだけ作品情報からは引用しないようにと考えていましたが、作者様のあらすじがカッコイイので引用しました。

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