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敵の様相は多種多様だ。海外ではSF映画に出てくるような恐ろしいくらいワンパターンな兵士が大量に攻めてきていたらしい。だがこちらにやってきた敵は、なかなかどうして巨大な敵ばかりだった。どこかのゲームや映画で見たような造形ばかりだった。中にはある神話に登場する神と、他の神話に登場する神を組み合わせたような、またあるものは神と怪物。そんな感じで陸海空を我が物顔で跋扈していたのだ。先ほど書いた部分には少々誤りがある。「三・五次元には人がいない」。あれは少し違う。一口に三・五次元とは言っても、それはあくまでも総称でしかなくて、小数点以下の次元数値は毎回変わっている。敵が侵攻途中の次元世界はそれぞれ違っているためだ。対象がいる次元次第で、目的地は変わる。要するに三次元世界に数値が近いほど、実際は一般人がいなくても、姿は半透明で見えるという現象に遭遇したりするわけだ。その光景はとても不自然で、神秘的だ。
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