オレンジ・ループ

氷喰数舞

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最初に書いておく。これは一種の実験である。誰かに伝えたいわけではない。何かを伝えたいわけでもない。ただ、単なる実験である。それを書いておく。これからつらつらと書いていく出来事は、僕の頭の中で、絶えず展開し続けている内容だ。今も展開し続けている。一〇〇パーセント、僕の主観による内容である。僕が元から知っている情報も、備忘録として、極力書くことにはしている。それでも、無意識に認知している出来事は書くことがないかもしれない。だから仮に、ごく僅かな確率で、不意に誰かが読むことになってしまっても、それによって、結果的に君達の頭の中に疑問符を作ることになってしまっても、責任は取れない。いや、取るつもりはない。あくまでも、読んだ君達に責任がある。僕はこれから戦いに赴く。異形たちとの戦いである。状況はわからない。ただ、言えること。それは僕の命が、決して保証されたものではないということだ。では、書いていく。

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