便所飯

隣の席の女の子が

クラスで1番人気者

そこに群がるお友達に

席を譲って私は


女子トイレへ

弁当箱の袋を

生理用品みたいに

偽って


個室の中でも

プラスチックの音や

咀嚼音が

響かないように


一人ぼっちなのに

何よりも気を遣い

便器の蓋を閉じて

割れぬように座る


教室ではみんな

友達と円くなり

笑顔で食事をする

姿を想像する


こんなに惨めならば

いっそ食べなくてもいい

ずっとこのトイレに

閉じこもっていたい

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