第100話 祝第100話、だめだっ

 しゅくしゅくしゅくしゅく、だいひゃくわー。

 何の歌でもありません。


 こんばんは。

 いすみ 静江です。


 今夜の妄想は!

 『パパ、だめだっ』です。


 ◇◇◇


『パパ、だめだっ』


 娘ちゃん「パパと一緒のお布団に入りたいー」

 パパ「風邪を引くから、もう八時だしね。早く寝なさいね」

 娘ちゃんはパパにひっつくもよしよしされて退去する。

 自分のお部屋で寝んこんする模様。

 娘ちゃん「はあーい」

 ママ「矯正はめた?」

 娘ちゃん「んん」


 それからそれから、パパはお風呂に入って、ビールをプシュッ。

 カシューナッツをもそもそ。

 とても同じ時間に同じことをするタイプ。


 ママ「ママも一緒にちょこっとでいいから、お隣に入りたいな」

 パパ「だから、俺は拒否していないだろうって」

 そうは仰いますが、私は、つい遠慮してしまいます……。


 パパ就寝後。

 ママ「パパ、だめだっ?」

 お布団で勝手に腕枕。

 すーぴー。

 あ、結構寝てしまったかな?

 可憐な女子の声「入れない――」

 いじいじしているようだ。

 ママ「あ、娘ちゃん! どうしたの? こんな時間に家政婦は何を見たの?」

 パパとママの間に入って来たのは!

 やはり、娘ちゃん。

 娘ちゃん「今日は、左京さきょうさんを見た。科研かけんもよかった。ママも一緒に見ればいいなって思うのに」


 私は、話題のすり替えに入った。

 ママ「ねんこんのお歌を歌いましょうか?」

 娘ちゃん「パパに歌って貰ったことない」

 ママ「あれはね、眠れなくなっちゃうからって、パパがね」


 どたっ。

 ばたばた。

 がらり。

 息子ちゃん「昨日話した玩具、買って欲しいんだ……」

 パパも流石の物音に起きる。

 ママは、息子ちゃんの突然の要求にパパがどう出るか心配だ。

 娘ちゃんは、私も欲しいと言っていた。

 アレだ。

 発売日ももう直ぐなのに、娘ちゃんは、自分の誕生日のお祝いに頼みたいとママには言っていた。

 気が長いね。

 娘ちゃん「玩具の動画があるから、見てくださいね。パパ」

 息子ちゃん「二人で遊べるんだって。パパ」


 パパ「だめだっ」

 ママ「はーい、お部屋で寝ましょうね」

 二人を部屋へ連れて行き、私も自分の布団に入る。

 パパ「ママさ。本当は、発売日に買って来る予定だよ」

 ママ「そう……」

 パパ「この頃、いい子にしているだろう」

 ママ「いいんじゃない?」

 私は、ちょこっと嬉しくなってしまって、パパの方へ投げキッス。

 掌で、バシッと返された。

 ママ「あうう。ということは、私の頬にリターンキッス?」

 パパ「自分のだろう?」


 ママ「んーにゃん」

 パパ「だめだっ」


 『だめったらだめ』


 ◇◇◇


 いいのか!

 これでいいのか?

 とにかくだな。

 百回ぐらいに及ぶアレだ。


 おつかれーしょん!



 ◇◇◇


 でも、続くよ。

 ここまで、お付き合いいただき、誠にありがとうございます。

 これからもよろしくお願いいたします。

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