第7話 10月21日(5)


 18時。リビング。



 じいじがようやく帰ってきた。

 しかし、この状況にじいじの目がぱちぱちと瞬きされる。


 左を見て、


「ふむ」


 右を見て、


「ふむ」


 前を見る。


「特に変わったところはないの」

「大ありよ!!」


 後ろから抱きしめて離れないキッドの頬を押しながら、じいじを睨む。


「じいじ! 早く! こいつ何とかして! しつこいのよ!!」

「家具の一つでも壊されてるかと思ったわい」

「俺、そんなことしないよ」


 キッドがあたしの頭にキスを落とす。


「テリーの前でそんな乱暴なことすると思ってるの? 俺良い子だからしないよ。ね? テリー」

「じいじ! こいつお風呂にも入らせてくれないのよ。お腹も空いたのよ。でも全然離してくれないのよ! 離してくれるのはトイレ行く時だけ!」

「テリー、ココア飲む?」

「ココアは飲みすぎると具合悪くなるのよ!」

「テリー、ホットミルク飲む?」

「もうお腹たぷたぷよ!」

「レモンティー飲む?」

「いらない!」

「分かった。じゃあ、部屋に行って二人だけで絵本でも読もう」

「じいじ! 助けてじいじ!」


 腕をばたつかせると、じいじが息を吐き、キッドを見下ろした。


「キッドや。二人だけで話をするかの」

「リオンのこと?」

「分かってるだろう?」

「話をしなくても分かるだろ。俺悪くないよ」

「キッド」


 キッドがあたしをぬいぐるみのように抱きしめる。ぎゅっと、強く強く締めつける。


「……」


 黙り、無言になり、黙って、あたしを抱きしめて、あたしの頭と自分の頭をこつんとくっつけさせた。


「テリー、部屋で待っててくれる?」

「ええ! 待つ!」

「お前が寂しくなってしまうだろうから、手短に話を済ませるから」

「いいえ! 沢山話し合って!」

「テリー、待っててね」

「じいじ! あたし部屋に行くわ!」


 キッドの手が緩み、あたしはようやくキッドから解放される。スキップする勢いで、らんらんと、階段を上っていく。


(あたし、やっと自由の身よ!)


 部屋に行き、ようやく自由時間だ。


(ああ、自分で動けるって、なんて素敵なのかしら!)


「どーん!」


 ベッドに体を倒す。


「ああ! 解放感が半端ないわ!」


 手が動く! 足が動く! 体全体が動く!


「……」


 あたしはため息をついた。


「はあ」


 ベッドから起き上がる。


(王族に振り回された一日だった……)


 三連休最終日でこれか。


(下には行けないし、何しようかしら……)


 机に溜まった問題集をちらっと見る。


「……しょうがない。やるか……」


 ベッドから抜けて、椅子に座る。机と向き合う。鉛筆を持って問題集を開く。


(えっと……えっと……)


 キッドに教えてもらった方法で面積を求める。


(えっと……、えっと……)


 数字を書いて、文字を書いていく。


(次は)


 二問目。


(……)


 二番目の数字は、彼を思い出す。


(リオン)


 今頃どうしているかしら。


(あいつらしくなかった)


 あたしの手が止まる。思い出す。

 レオの必死な顔が忘れられない。

 一緒に手柄を探しに行こうと言っていた彼の顔が忘れられない。

 キッドに殴られて歯を食いしばり、痛みに耐える彼の顔が忘れられない。

 悔しさからキッドを殴った彼の鋭い目が、忘れられない。


 キッドの前では、彼はいつもの紳士ではいられなかった。意地を張った子供のような姿を思い返す。


(テロ事件の最中、レオはレオなりに何か考えてたみたいだった)

(キッドも言い方よ。二度とあたしに会わせないとか変なこと言うからこうなるのよ)


 レオが怒るのも無理はない。

 関係ない兄から友人関係にケチをつけられるなんて、たまったものじゃない。


(彼はあたしを好きなわけじゃない)


 あたしだったから、キッドを殴ったわけじゃない。


(言ってたわ。下に兄弟が欲しかったって)

(自分の『協力者』なら、弟でも、妹でも何でもいいって)


 誰でもいいって。


(……)


 再び鉛筆を動かす。


(一度目の世界では)

(彼は英雄だった)

(彼が王子様だった)

(この世界では)

(キッドがいて)

(リオンがいて)

(仲が悪くて)

(リオンは自分が王になる気はなさそうだった)

(それでもキッドを尊敬していると言っていた)


 何度も勝負を挑んでは負けて、何度も負けて、キッドが圧勝して、それでもまた勝負を挑んで、


(この世界では、その繰り返し)

(勝負を挑む相手がいるから、繰り返す)

(じゃあ、一度目の世界では?)


 リオンは黙々と王子の仕事をこなしていたのだろうか。死んだキッドの代わりに。


(だとしたら、やっぱり城下の学校にいるのは今回が初めて?)


 彼には時間が与えられた。


(キッドがいない世界で、彼はどんな風に振舞っていただろうか)


 リオンの実績は、あたしはファイルに残していたはずだ。

 結婚した時に、彼に見せようと思って、作っていたのだ。


(でも、そのファイルは、ここにはない)


 あったとしても、一度目の世界で、破産した時に捨てられただろう。


「……」


 手が止まる。

 問題集を解くのをやめる。

 頭の中で、いろんな思い出が蘇る。


(リオン)


 あんなに恋焦がれてた。


(リオン)


 あんなに好きだった。


(リオン様)


 お慕いしていた。


(リオン様)


 あたしが憧れた人だった。


(リオン様)


 あたしの初恋の人。

 初めて恋をして、最後の時まで恋をした人。


(リオン様)


 どんなに憎かったことか。


(リオン様)


 どんなに恐れたことか。


(リオン様)


 恋をした。

 彼に恋をした。

 最後の時まで、恋をした。





 死ぬその時まで、恋をしていた。









「リオン様」


 純粋だった頃のあたしの声が聞こえる。


「リオン様」


 あたしは新聞を切り取って、ファイルに残す。


「リオン様」


 リオンの写真を見ては、うっとり見惚れた。


「リオン様」


 胸をときめかせた。


「リオン様」


 ハロウィンの仮装をしてるリオン様の写真。


「素敵。かっこいい」


 あたしは振り向く。


「そう思わない?」


 あたしはにやついた。


「メニー」




 あたしは机を叩いた。



「……」



 あたしは机を叩く。



「……」



 震える拳を、机に叩きつける。



「……」



 リオンはメニーを選ぶ。

 リオンはメニーと結婚する。

 あたしがずっと見ていたリオンはあたしが呼んでも振り向かず、見つけたメニーに歩いていく。


「リオン様」


 舞踏会で着飾ったあたしは、高鳴る心臓を無視して、勇気を出して声をかけるのだ。


「あの……」


 リオンは通り過ぎる。


「あ……」


 リオンは美しい娘の元へ歩いていく。


「……」


 醜いあたしなどに振り向かず、美しい方へ行く。


「……」


 あたしが醜いから彼はあたしを選ばなかったのだ。

 あたしが王子様だとかお姫様だとか下らない事に執着しているから選ばなかったのだ。

 あたしだから選ばなかったのだ。

 美しいメニーと結婚するのだ。


(どうでもいいじゃない)


 あたしは鉛筆を動かす。


(戻れない過去を思い出すなんてどうかしてる。戻れないのだから、後悔してもどうしようもない)


 あの時こうしてればよかった。

 あの時に戻れるなら自分を止めたのに。

 あの時に戻れるなら自分は自分に忠告するだろう。


 そう思っても、戻れない。

 時間は戻らない。

 時間は進むだけ。


(問題集だってそうよ。戻ることはない)


 一問解いて、またもう一問解く。

 似たような問題が続いて、同じ方法で答えを出す。


(ここを計算して、ここを求めて)


 ここを考えて、この過程を考えて、


(手順を間違えないように)


 間違えたら、


(消しゴムで消して、修正すればいい)

(書き直せばいい)


 鉛筆が動く。


(忘れてしまえ)


 過去なんて、


(消えろ)

(朽ちて無くなれ)


 淡くて甘い思い出なんて、


(そんなの、いちいち覚えてられない)


 覚えているのは、

 憎しみと、恨みと、妬みと、不安定な感情。

 苦しみと、痛みと、辛みと、吐き気。


(皆は違うの?)


 あたしは数字を見る。


(なんであたしだけなの?)


 あたしは数字を見る。


(どうしてあたしばかりなの?)


 あたしは数字を見る。


(どうして皆幸せそうなの)


 あたしはこんなに胸がざわついているのに、

 あたしはこんなに苦しいのに、

 あたしはこんなに海の中で溺れているような毎日なのに、


(なんで顔を上げれば、皆笑ってるの?)


 アリスは笑ってる。

 ニクスは笑ってる。

 リトルルビィは笑ってる。

 ソフィアは笑ってる。

 メニーは笑ってる。

 リオンは笑ってる。

 キッドはずっと笑ってる。


(皆笑ってるのに)


 あたしは笑えない。


(皆幸せそうなのに)


 あたしは幸せじゃない。


(羨ましい)


 胸がずくずくする。


(羨ましい)


 胸がもやもやする。


(羨ましい)


 あたしは思う。


(あたしがメニーだったら良かったのに)

(そうすれば)


 こんなに苦しくなることはないのに。


(あたしが)


 リオン様と結婚できたのに。





 扉を叩く音が鳴った。



「んっ」



 顔を上げる。振り向く。扉から声が聞こえた。


「テリー、開けていい?」


 キッドの声がする。


「……どうぞ」

「ん」


 キッドが扉を開けた。


「長い説教が終わったよ」

「そう」


 頷くと、キッドがあたしに微笑んだ。


「入っていい?」

「駄目」

「入るよ」


 キッドが勝手に入った。あたしはむっとして、再び問題集に向き合う。キッドが椅子に手を置いて、あたしのドリルを覗き込んできた。


「あと三ページで終わるじゃん」

「……まだ一冊残ってるわ……」

「一週間近くあるんだから大丈夫だよ。頑張ったね」


 ぽんぽんと頭を撫でられる。


(……お前はあたしの保護者か……)


 ふい、と視線を落とす。


「怒られた?」

「ちくちくと痛いところを刺されたよ」

「ふーん」

「慰めてくれる?」


 後ろからあたしの肩を抱きしめてくる。


「うざい」

「結構」


 キッドがあたしのうなじにキスをする。


「ちょっ」

「問題集、分からないところある?」

「平気」

「分からなかったら遠慮なく言って」

「……」


 あたしはキッドに顔を上げる。

 リオンに似たキッドの顔がそこにある。


「ん?」


 キッドが微笑んだまま、首を傾げる。


「何?」

「……どうするの? リオンのこと」


 キッドがあたしの頭を撫でる。


「俺、仕事があるから、どちらにしろ早朝に城に戻るんだよ。その時に一緒にご飯食べろだって」

「リオンと?」

「ん」

「平気なの?」

「どうかな? あいつの態度次第?」

「……あんたも悪いのよ。煽ったりするから」

「煽ってないよ。本当のこと言っただけで」


 キッドの手があたしの頭を撫で続ける。


「テリーが撃たれそうになってたのに、あいつ動かなかったんだよ? なんで許せるの?」

「数秒の間で、何かするって言ってた」

「それもどうだか分からないだろ? 現に犯人達は隙だらけだった」

「それが見抜けたのはあんただけよ。隙があるなんて分からなかったもの」

「そうだよ。だから俺が動いたのに、ありがとうお兄様の一言もない。これってどう思う? テリー」

「あんたの言い方も悪かったわ」

「言ってるだろ。嫌いなんだよ。あいつ」


 冷たい言葉とは裏腹に、キッドの手が優しくあたしの頭に触れてくる。


「テリー、これからもあいつに会うの?」

「会っちゃいけないなんてこと、ないでしょう?」

「あるよ」

「それはあんたの我儘よ」

「あいつはお前を守ってくれないよ」

「自分の身くらい自分で守るわ」

「撃たれそうになったのに、よく言えるよ」


 キッドがあたしの頬を軽くつねった。


「ちょっと、やめて」

「やだ。やめない」

「うざい」

「結構」

「やめて」

「八つ当たりだ」

「あたしにするな」

「くくっ」


 キッドあたしの顔を見て、幸せそうに笑う。


「テリー」


 体を屈ませる。


「テリー」


 横から身を寄せて、あたしの額にキスを落とす。


「んっ」


 唸ると、頭にもキスをしてくる。


「ちょっと」

「好きだよ。テリー」


 ふに、とキッドの唇が顔に当たる。


「うるさい」

「テリー」


 そっと抱きしめてくる。


「お前が無事でよかった」

「……」

「ねえ、テリー」


 キッドがあたしを見つめた。


「リオンのこと、何も聞いてないだろ」

「……何よ」

「もう近づいちゃ駄目」


 リオンはテリーを守れない。

 国民を守れない。


「リオンには無理だ」


 今のあいつには、何も出来ない。


「だから」


 テリー、


「リオンと遊ぶのも、これで最後にしてくれない?」


 キッドがあたしに言う。

 キッドの声があたしに優しく言う。

 キッドが残酷な言葉で、あたしからリオンを遠ざけようとする。


 あたしはぼそりと返事をする。


「……そんなことないと思うけど」


 キッドの指が、ぴくりと動いた。


「言ったでしょう。リオンだって何か考えはあったのよ」


 何か考えてた。それをしようとしてた。


「いつだって何とかしようと頑張ってた」


 雨の中、湖で子供が溺れてた時だって、

 豚兄弟がミックスマックス本店で暴れてた時だって、

 お化け屋敷で事件が起きた時だって、

 白蛇騒動の時だって、


 あたしが裏路地で呼吸困難になってた時だって、


「キッドより先に彼が来てくれたわ」


 リオンがあたしの呼吸を整えた。


「あたしを」


 抱きしめてくれた。


「リオンが」


 キッドよりも先に。


「リオンが」


 純粋で馬鹿な彼は、

 がむしゃらで、

 毎日一生懸命に生きていて、

 一つの目標のために、

 一刻一刻を、

 一分一秒を、

 一日一日を、

 ひたすら、必死に、ずっと。


「リオンが」

「テリー」


 キッドの目があたしを見る。


「リオンに同情するのは分かるよ」


 キッドがあたしの頭を撫でた。


「でも、それを俺の前で言わないでくれる?」


 キッドが微笑んだ。


「じゃないと、お前に酷いことをしてしまいそう」


 キッドの手があたしの首に伸びる。


「もしかして、なんて馬鹿なことを考えてしまうから」


 キッドが微笑む。


「やめてね」


 キッドが笑う。


「テリー」


 キッドが包帯が巻かれたあたしの首を掴む。


「お前は」


 キッドがあたしに耳打ちした。


「俺の婚約者だよ」


 あたしは目を開く。


「俺と結婚するんだよ」


 キッドの低い声が耳に響く。


「だったら、弟の話なんてするものじゃない」


 キッドがくすっと笑う。


「愛してるよ。テリー」


 キッドがふふっと笑う。


「お前を愛してるのは、リオンじゃなくて、俺だよ」


 キッドが囁く。


「テリー、信じてるよ」


 キッドが言う。


「愛してる」


 あたしの頬にキスをする。

 あたしの頬に柔らかい唇が押し付けられる。

 むに、という感触が脳に伝わる。

 あたしはキッドにキスをされている。

 あたしは愛されている。

 王子様に愛されている。



 リオンではなくて、キッドに。



「……」

「テリー」


 あたしは視線を落とす。


「テリー」


 キッドがあたしを呼ぶ。


「テリーってば」


 キッドがあたしを見る。


「なんでこっち見ないの?」


 キッドがあたしの首を撫でる。


「テリー」


 あたしは瞼を下ろす。


「テリー」


 キッドがあたしを呼ぶ。


「……」


 キッドが黙る。

 あたしも黙る。

 キッドの手があたしの包帯に触れた。

 キッドの手が動く。

 あたしの首の包帯を解く。

 するすると外していく。

 あたしの首から包帯が離れる。

 キッドがあたしのうなじを見る。

 じっと見る。

 自分の噛み痕があるであろうその傷を見る。

 キッドの手が伸びて、うなじに触れた。

 ぴとりと指が噛み痕にくっついて、あたしは息を呑む。


「っ」


 キッドの手があたしの首を掴む。


「……」


 キッドがあたしの首に近づいた。


「あ」


 キッドの吐息が当たる時に、気づいた。


(あ)


 キッドがドレスのチャックを下げていたことに気付いた。


(あ)


 襟がずらされた。


(あ)


 噛み痕が残るその場所に、キッドの歯が押し付けられた。かぷりと、噛まれる。


「んっ」


 ぎゅっと拳を握ると、キッドが口を離した。


「見て。テリー」


 キッドの無邪気な声が聞こえる。


「嫉妬の痕がついた」


 キッドが指で痕をなぞる。


「醜い痕」


 キッドが笑った。


「くくっ」


 あたしの手を取り、噛んだ痕にキスをする。


「好きだよ。テリー。俯いてるお前もとても可愛い」

「……」

「勉強の邪魔してごめんね」


 キッドがあたしの頭に手を置いた。


「頑張ってね」


 手が離れる。


「仕事が終わったらすぐに帰るから」


 キッドが離れる。


「そしたら、また遊ぼう」


 キッドがドアノブを掴んだ。


「あ、それと、少ししたらご飯出来るって」


 キッドが扉を開けた。


「しばらくしたら、下りておいで。一緒に食べようよ」


 キッドが微笑む。


「包帯は自分で巻き直してね」


 キッドが部屋から出て行った。





 あたしは、噛まれたうなじを、そっと手で隠した。














( ˘ω˘ )





 ジャック ジャック 切り裂きジャック

 切り裂きジャックを知ってるかい?


「こんにちは。ジャック」


 コンニチハ。


「会いたかったわ。ジャック」


 オイラモ会イタカッタ。


「今日こそ恐怖を見せてくれる?」


 モチロンサ。


「今日こそ頑張ってよ」


 覚悟シロ。


「ぬるいのは駄目よ?」


 ワカッテル。


「ジャック」


 トリック・オア・トリート。


「ふふ! 嫌だわ。もう、またじゃない」







「また、死んでない」









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