第6話  有意義な一日

ラッシーとの一日が始まった。

今日は、僕にまかせるとのこと・・・


いい加減なものだ・・・


ラッシーは、かなりしつけられてると見える。

僕の眼をじっと見ている。


とても、癒された・・・


遊ぶと言っても、たいしたことはしていない。

ただ、互いにそばにいるだけだった・・・


「杉村くん、来て」

早瀬さんに呼ばれた・・・


「どうしたの?」

「ラッシーとこれで遊んであげて」

「フリスビー?」

フリスビーを渡された・・・


「了解」

フリスビーを持って、ラッシーと広場に出る。

フリスビーを投げると、ラッシーは走っていく・・・

そして、くわえて戻ってくる。


そして、僕の前でしっぽを振る。

(頭をなでて欲しいということか・・・)


ラッシーの頭をなでる。

気のせいか、とても嬉しそうだ・・・


やはり、かなりしつけらてりつようだ・・・

トレーナーの方の腕が、相当いいと思う。


これなら、ラッシーの飼い主も、喜ぶな・・・

なぜだか、悲しくなった・・・


「杉村くん」

早瀬さんの声がした。


「お昼よ」

「えっ?」

「大丈夫よ。出前だから・・・」

「・・・そう・・・」

出前は、お寿司だったが・・・いいのか・・・


なぜだろう・・・

まだここへ来てから、一日も経っていない・・・


なのに、犬たちといるほうが、心が落ち着く・・・


「どうしたの?杉村くん」

「何でもないよ」

「なら、いいけど・・・」


夏休みの宿題は、手つかずだ・・・

でも、いいや・・・


その日の午後も、ラッシーと遊んだ・・

明日も遊べると思っていたが・・・


夜、飼い主が引き取りに来た・・・



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