僕と彼女と・・・犬たちと・・・

勝利だギューちゃん

第1話 出会い

「なあ、お前暇だろ?」

「悪かったな」

夏休みのある日、悪友と喫茶店で紅茶を飲んでいた。


「でな、いいバイトがあるんだけど、行ってみないか?」

「僕一人で?」

「ああ」

「断る」

悪友の、真一からバイトの話をもちかけられた。


真一の両親は、「真実第一」と願いを込めて付けたようだが・・・

「名は体を表さない」


「で、何のバイトだ?」

「何だと思う?」

「手短に頼む」

「わかった。実はな・・・」

「ああ」

嫌な予感しかしない・・・


「犬のトレーナーだ」

僕は飲んでいた紅茶を吹いた・・・

「ちょっとまて!それはバイトで簡単にできるものじゃないだろ!」

「いいから、行ってみろ!じゃあな」

そういって、去っていた・・・


勘定も払わずに・・・


ドッグトレーナーになるには、資格がありそれに合格しないとなれない。

資格がなくても名乗れるのだが、難しい。

筆記だけでなく、実技もある。

この実技が大変だ。

犬好きでないと無理だろう・・・


僕は人づきあいが、基本苦手だ。

真一は、幼稚園の頃からの腐れ縁なので、例外と言える。


特に女の子は苦手だが・・・


人間と上手く付き合えないのが、犬と仲良くなれるとは思わないが・・・


とりあえず行くだけ行って、断ってこよう。

そう思い、翌日出かけた・・・


「えーと、ここだな・・・」


「ドックトレーナーセンターと書いてある」

とりあえず、受付にいってみよう・・・


誰もいなかった・・・

「すいません。誰かいませんか・・・」

(いないんなら、このまま帰ろう)


そう思い後にしようとした時、

「すいません。奥に行ってまして、何かご用ですか?」


とても、可愛い女の子がそこにいた。



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