花火に夜空を
竹内緋色
1. 打ち上げ花火、君と見るか、君を見るか
1. 打ち上げ花火、君と見るか、君を見るか
*
水平線から明るい線が暗いキャンバスに線を引いていく。
「あっ」
少女が驚きのあまり漏らした声は大きな音によってかき消される。
空間さえ揺るがすほどの大きな響き。
音よりも早く夜空に花火が咲いたというのに、少女の心は花火の音に揺るがされていた。
「すごい音」
「もう。音だけじゃなくて、ほら。綺麗じゃない」
そう。綺麗だと少女は思う。
でも、花火の明かりに映えるもう一人の少女の顔の方がもっと美しいとその時少女は感じていた。
「ああ。すごく綺麗だ」
*
武道の稽古は精神統一から始まる。
「いやあ、夜空ちゃん。毎日熱心だね」
だというのに、夜空の精神統一を無駄にするように師範は呑気な口調で話しかけてくる。
「あまり熱心にならずに、お友達と遊んでくればいいのに」
夜空は目をつぶっていた。それでも、師範の柔和な笑顔が浮かんでくるようだった。
「そうだ。稽古が終わったら、お菓子でも食べるかい?あれ?僕、危ない人になってるかな?いや、別にそういう意図があってではなくてね」
「師範」
「いや、もっと軽く先生でいいって」
夜空は手元にあるなぎなたで師範を切ろうとする。
だが――
「いや、大丈夫だよ。変なことをしないから!月影さんの娘さんに手を出すなんて――」
夜空はそっと目を開ける。明るくなった世界に現れるのは競技用なぎなたの刃を両手で受け止める一人の男性の姿だった。
「ちっ。本物の刃だったら一発なのに」
「そ、そんなに怒ってたの!?」
師範が慌てる姿を夜空はため息とともに睨む。
「あのですね。精神を統一している時に話しかけないでくださいますか?」
「いや、つい寝てるのかな、と。でも、手は出さないから!」
そういうことではない、と夜空は再び深い溜息を吐く。
「それより、今日の稽古はどうするんですか」
「いつも通りということで。あらかたの技はマスターしちゃった夜空ちゃんだから、僕は君を眺めてるだけしかやることはないんだよね。いや、別にそういう気があってでは――」
夜空はなぎなたをなぐ。それほど強い力で受け止められていなかったなぎなたはあっさりと師範の手の中からこぼれ落ちる。そのまま夜空は刃を水平に向け、軽く一歩前に出る。
そして、師範の胴を薙いだ。
「だから、ごめんよ!」
師範は後ろに飛び、あっさりと夜空の薙ぎをよける。夜空の手さばきが遅かったわけではない。
夜空は追い打ちをかけんと、師範の胴を突く。師範は夜空に標的の変更をさせないほどのタイミングで体を横に向けて突きを躱した。
夜空は師範の足に顔を向ける。
そして、師範の足を狙うと見せかけて、そのまま一歩前へ踏み出し、なぎなたを横に薙いだ。だが、師範は飛び上がり、なぎなたをよける。
「ははあ。流石夜空ちゃんだね。まさか、僕の見ている場所をわかっているとは」
だが、夜空は少しも褒められた気がしない。
今だ夜空は師範に一発もなぎなたを当てたことがなかったのだ。
「師範」
「だからせんせ――」
「私はもっと強くなりたいです」
とん、となぎなたの尻を床に押し付けて夜空は言った。
「今でも十分強いよ。夜空ちゃんは。6才というのが驚きなくらいだ」
「でも、私は一度も師範に当てたことがありません」
「いや、君と僕とは大人と子どもだよ?」
「私はあなたから道場を取り返さないといけない!」
「いや、だからさ、ずっと言っている通りに――」
夜空は師範に回答の隙を与えず、なぎなたを振るう。上方から斜め下に薙ぐ、勢いある一発だった。
師範はそれを指一つで受け止める。
「ほら。当てたじゃないか」
プチン。
夜空の中で何かが吹っ切れる音がした。
「警察に訴えますよ」
すると、師範は勢いよく土下座を始めた。
「申し訳ありません。ほんの出来心だったんです。もうしませんから!」
またも夜空は溜息を吐く。
「もういいです。稽古の邪魔ですから」
「許してくれるの?」
「私に指一本でも触ると防犯ブザーを鳴らしますけど」
「許してくれてないんだね!」
とはいえ、師範は大人しく稽古場の隅の方に座った。
夜空は一人でなぎなたの型の練習をする。
一段落したところで夜空は師範に話しかける。
「どうして私には型しか教えてくれないのですか?」
「水分補給も必要だよ?どう?お茶を飲む?変なものは入れてないから」
夜空はお茶の入った紙コップを受け取り、一気に飲み干す。
「ここ、飲食禁止では?」
「いいのいいの。今は僕の道場だし」
数年前までは夜空の父親の道場であったが、師範であった夜空の父は突然この優男に道場を明け渡したのであった。
だから、夜空はいつの日か師範から道場を奪い返すつもりでいる。
「では、私の質問の回答を」
「何の話だったっけ?」
「ですから、どうして私には模擬戦をさせてくれないんですか」
師範は少し考えた後、答えを口に出す。
「いや、僕以外とはやってるでしょ?随分年上の人とか。それで勝ってるんだからいいんじゃない?」
だが、夜空はそれだけでは不満だった。
夜空がしたいのは肩に当てはまった模擬戦ではない。もっと実技的な、実際の戦闘に使える技術を身につけたかったのだ。
「私は強くならないといけないんです。だから、私はもっと使える技術を――」
「それは、道場を取り返すためかい?それとも――」
夜空は師範の雰囲気が一瞬にして変わったのを感じる。表情や仕草は先ほどと少しも変化はない。しかし、何かが、変わったのを夜空は肌で感じる。
「代々、この道場は月影家とともに歩んできたから、君の思っていることも分かる。けれど、それは夜空ちゃんには必要のないことだよ」
「どうして、ですか」
夜空の脳裏には姉の姿が映る。
「私はお姉ちゃんのためにも強くならないといけないんです!」
すると、師範は雰囲気をもとの柔和なものに変えてしまう。
「うん。いつの時代も子どもは大人より大人なものだね。大人は子どもより知識だけは多いのかもしれないけれど、子ども以上に経験から何かを学ぶこともできなくなってしまう。大人を見るたび、夜空ちゃんたちの方がしっかりしていると思うよ。けれど、僕はもうちょっと子どもでもいいんじゃないかなって思うんだ。だって、子どもでいられるのは今しかないからね。ほら、語尾に☆とかつけてみるのはどうかな☆」
もう話すことはない、と夜空は帰り支度を始める。
「どう?これから学校なんでしょう?シャワーとか浴びて行かない?」
師範の言葉を夜空は無視する。
「あ、いや、そういう意味じゃなくてね」
夜空は師範に背を向け、道場を後にした。
桜は花を落とし、緑の葉が生い茂り始める5月の中頃であった。
そろそ梅雨が訪れるのだろうと空の具合を心配しつつも夜空は学校へと急いでいた。
道場を出た夜空は一度帰宅し、シャワーを浴びて着替えをしてから家を出た。道場と月影家とは目と鼻の先であった。
この春小学生になったばかりの夜空にとってランドセルはまだ大きなものだった。そこに多くの教科書が詰まっている。ランドセルという箱型のリュックに不便さを感じながらも夜空は歩みを進めていた。
「あ」
道の先にいる人物が目に入り、夜空は思わず声を出してしまう。
長い髪をポニーテールにした女の子が道端でかがんでいた。
夜空は花火を苦手に思っていた。
なので、花火が立ち上がり、夜空の姿を見もせず歩いていったことに夜空はほっと胸をなでおろした。
(お腹でも痛かったのかな)
そう思うも、突然立ち上がり普通に歩き出したのを見て夜空は首をかしげる。
夜空が花火を苦手に思っていたのは、その気性の荒さからだった。
「ねえ、
男子の一人が花火にそう告げると花火は突然立ち上がり、男子の胸倉を掴む。
「テメェ、今なんて言った?」
花火は右腕を弓のように引き、そして、握られた拳を男子の顔に突き刺そうとした。
「やめなさいよ」
夜空は花火の右腕を掴み、花火が男子を殴ることを阻止する。
「離せよ!テメェにゃ、関係ねえだろ!」
花火は夜空の手を振り払う。その際、男子の胸倉を掴んでいた左手が力を失って、男子は大きく尻もちをつくことになった。
「なんでアンタはいつもそうなのよ!」
今は学活の時間だった。来週に迫った遠足のレクリエーションを班で考える時間に花火は突如暴れ出したのだ。
「
慌てて駆け付けた教師が優しい口調で花火に言う。花火は教師を睨む。
「下の名前で呼ぶなっつてんだろーが!」
花火は教師に向かって突進する。まさか自分に襲いかかるとは思っても見なかった教師は行動が遅れ、花火に思いっきり殴られることになる。
「光さん。やめて!」
夜空は光の腕をとり、抑え込む。
「何をするの!?」
「え――」
教師は反撃とばかりに光の頬を叩く。女性といえども大人の一撃に光はよろめいて地面にへたり込む。
「大人に暴力を振るうなんて、調子に乗るのもいい加減にしなさい!」
豹変した担任の顔を見て夜空は思わず足がすくんでしまった。涙に濡れた目から化粧が滲んでいる。そして、怒り一色に染まった顔は悪鬼の如く醜いものだった。
「子どもが大人をバカにしていいわけがないでしょう!」
担任は地面にへたり込んでいる光に追い打ちをかけるように向かって行き、拳を振り上げた。
「下山先生!落ち着いて!」
担任の拳は光に振り下ろされる前に異変を感じた隣の組の教師によって沈められる。
その後、担任は隣の組の教師によって連れていかれ、後ほど、光に殴られそうになった男子と光もその教師に呼ばれて教室を出た。
「大丈夫だった?夜空ちゃん」
「え、ええ」
保育園からの幼馴染である武美が夜空に話しかける。
「ほんと、ああいうのを不良っていうのかしら。ほんと、下品ね」
幾度か武美は夜空に話しかけていたが、夜空は上の空だった。
(私は……何もできなかった……)
教師の怒りに満ちた表情に圧倒され、一歩も動けなかったことに夜空は戦慄していた。もし、あの時、隣の組の教師が出てこなかったらどうなっていたのか。
想像するだけで夜空の足は震えた。
きっと自分は見ているだけで何もできなかったに違いない。
「私は、何のために強くなろうとしているんだろう」
夜空はそう思わずにはいられなかった。
「そう。そんなことがあったんだね」
師範はいつもの表情のまま言った。
「私はその時、何もできませんでした。私は何のために強くなろうとしているのか――」
「でも、それが普通だと僕は思うな。月影先生が怒ると僕も動けなくなるから。それでいいんだよ」
「でももし、あの時、先生が現れなかったら、あの子は――」
師範はふふっ、と微笑む。
「夜空ちゃんはその子の自業自得だとか考えないんだね」
「それはそうなんですが」
「それはとってもいいことだよ。自分が情けない、自分が強ければ、って思うことは。でも、きっと本当の強さは違うんじゃないかなって僕は思うんだ」
師範は変わらない表情だったが、夜空には昔を懐かしんでいるように見えた。
「僕もね、強くなりたいって思って、その子みたいに色々やらかしてた頃があった。自分の強さに溺れてたのかな。でも、ある時、本気で人に怒りをぶつけられて、その場から一歩も動けなくなった。すごく怖かった。怒った人を止める人は多くて、僕は助かった。でも、みんなお前が悪いって顔しててね。確かにその通りだと僕も思った。けれど、一人だけ違ったんだ」
夜空は師範の言葉を食い入るように聞いていた。
「一人、いち早く僕のもとに駆け付けて、大丈夫かって声をかけてくれた人がいたんだ。その子は怖がりで、きっとその人が怒ったことを誰よりも怖がっていたはずなんだ。でも、その人が怒ったすぐに僕のもとに駆け付けてきて、僕をかばうように立ちふさがって。その時、僕は自分が弱かったんだっていうことと、その子の強さを実感したんだ。きっと、強さってそう言うことなんじゃないかなって」
「それは、優しさということですか?」
夜空は疑問を口にする。
「どうなんだろうね。優しさにも色々と形はあるものだから。でも、力は力だけじゃダメなんだってことはよく分かったかな。時々月影先生に懲らしめられて実感するときがあるよ」
「お父さんは――父はあなたに負けたんじゃないんですか?」
「おおっと!そろそろ暗くなって来たね。最近は危ない事件が起こっているから、家まで送るよ」
「すぐそこですけど」
「お願いします!送らせてください!そうでないと僕が先生に怒られる!」
土下座まで去れたので夜空は師範に送ってもらうことにした。
「帰ったか」
「帰りました」
玄関で待っていた父親に夜空は丁寧に答える。
「帰りました。先生」
「お前はうちの子ではない」
「そんなぁ。うちの子だと思って頼りなさいって言ってくれたのは誰ですか」
「娘ができればお前に敷居を跨がせるわけにはいかん」
「一年足らずじゃないですか!薄情者!」
師範は玄関に一歩も足を踏み入れていないのを見て夜空は笑いそうになるのを必死で堪える。
「用が済んだら早く帰れ」
「そんな。ご飯くらい食べさせてくれても」
「早く嫁を見つけることだな」
師範は大きく肩を落とすと、何も言わずに帰っていった。夜空は静かに玄関の戸を閉める。
「早く着替えて風呂に入れ」
「はい」
父親はそう言うと廊下を歩いていった。夜空は靴を脱ぎ、二階の自室へ向かおうとする。
「夜空ちゃん。お帰り」
「ただいま。お姉ちゃん」
階段を降りてきた姉を見て夜空は思わず目を背ける。
姉の
「なぎなた、頑張ってる?」
「うん」
短く答えると夜空は灯のそばを通り抜けようとする。
「夜空ちゃん。一緒にお風呂入りましょ?」
夜空は一瞬答えに詰まるが、コクリ、と頷く。
「すぐに行くから待ってて」
そう答えると夜空は階段を上っていく。心なしか灯は喜んでいるようにも夜空には見えた。
夜空はばさり、と湯船の中に入る。
灯は髪を洗っているところだった。
「どう?先生は倒せそう?」
「まだまだだよ」
夜空は灯の体を見つめる。その体はまだまだ幼いが、大人に向けて成長しているように夜空には感じられた。
「夜空ちゃんにはきっとできるから、頑張ってね」
「うん」
灯は夜空の4つ上の姉だった。灯も数年前まではなぎなたをやっていた。とある事実が判明するまでは。
「お姉ちゃんは――」
夜空はその問いを述べるべきか迷う。けれども、はっきりと聞いておかなければならなかった。
「どうしてなぎなたを辞めたの?」
髪を洗い終えた灯は湯船の中に入る。なぎなたをやっていた頃は灯も夜空と同じく髪を短くしていた。だが、なぎなたを辞めた後、延ばし始めた髪は今や腰の辺りまで伸びていた。
灯は湯船に浸かって初めて自分の髪が湯船の上に広がっていることに気がつき、髪をゴムで止める。
「必要なくなったから、かな」
その顔はどこか寂しそうだった。
「それは――」
夜空の喉はひくつく。
灯は今の夜空よりもなぎなたが上手かったと夜空は思っている。
「それは、魔法少女になれなかったから?」
灯が傷付くと分かっていながら、夜空は聞いてしまった。声に出して初めて夜空は後悔する。必死で涙をこらえる。
「そう。だけど、人生、魔法少女になるだけじゃないからね」
灯は笑顔で言っていた。でも、心の中では悲しんでいることを夜空は知っている。
「でも、なぎなたは続けてもよかったんじゃない?だって、あれだけ楽しそうだったんだから」
その頃の夜空はただ灯の姿を眺めているだけだった。それだけでも、灯が楽しそうに師範と練習していたことが分かった。
「そうね。でも、諦めちゃった。だって、わたしにとっては魔法少女になるってことしかなかったから。それに、わたしがなれなくても夜空ちゃんがきっとなってくれると信じているから」
灯は夜空の短い髪を優しく撫でた。
「私はお姉ちゃんから魔法少女を奪ったんだ」
「そんなことないよ。夜空ちゃんが悪いわけじゃないから。そんな風に言われるとお姉ちゃん、悲しくなっちゃう」
「ごめん」
灯が魔法少女になれないことについて夜空には何の非はない。けれども、魔法少女になれなかった姉の姿を見ていると、夜空は自分が姉から魔法少女の力を奪ってしまったのではないかと思わずにはいられない。
「さ。悲しいお話はもうおしまい。一緒に体を洗いましょ?」
「一人で洗えるもん」
「ダメ。夜空ちゃんはまだ子どもなんだから。それに、背中までしっかり洗わないと。女の子は綺麗な肌じゃないとね」
夜空は灯の体を思い出し顔を赤くする。
「変なところ、触らないでよ?」
「うん。変な所は触らない」
夜空はいつものことなのだと諦めて、灯のなすがままになった。
「あらあら。今晩もお楽しみだったみたいね」
「なにが!」
「そうなの。夜空ちゃんったら反応がいいから」
「何がなの!?」
父親はわざとらしく咳払いをする。
「早く飯を食べようじゃないか」
「ロリコン」
「早苗!いきなり何を言い出すんだ!」
父親は夜空の母親の言葉にむせかえる。
「ろりこんってなぁに?」
今年で4歳になる夜空の妹は夜空のパジャマの袖を引っ張って尋ねる。
「お父さんみたいな大人のことだよ」
「夜空まで何を言っとるか」
夜空の父は気分を害したようで、ぶつぶつと独り言を言っていた。
「さあ。ご飯を食べましょう?」
「「「「「いただきます」」」」」
みんなが食事をとり始めた時だった。
「そう言えば、夜空。今日学校でなにやらあったようだが」
夜空は思わず箸を止める。
怒りに染まった教師の顔を思い出したからだ。
「お前も関わっているのか?」
「うん」
夜空は小さく頷いた。
「そうか。お前が悪くないことは分かっているからいい。ただ、それだけだ」
父親はバツが悪そうにご飯を口に運んだ。
時々父親は学校のことについて詳しい時があるがそれが何故なのか夜空には分からなかった。
「うふふ」
「うふふふ」
灯と母親は顔を見合わせ笑い、夜空と妹の星空だけが首をかしげていた。
次回予告☆
「さて。一応なんというか、見切り発車で始まりました、このスピンオフ第二弾。皆さん、お楽しみいただけたでしょうか☆」
「これでもやるんだな。大丈夫だ。誰もこのノリについていけてはいない」
「だってー、大抵作者の作品、暗くなるじゃん。急に暴力とか。色々と時代を反映したのかもね」
「これって、何年設定だ?あの頃からだと、2007年か?」
「そんなこと気にしない☆花火」
「だから下の名前で――」
「いいわよね。持ちネタがあって」
「持ちネタじゃねぇ!」
「ツキちゃんも持ちネタ欲しいな☆」
「すでにその☆が持ちネタだろうが。というか、俺たちは一応6歳設定で話してるんだろ?それ、ありなのか?」
「キャラが違うとかもーまんたい!もーもーもーもーまんたい!」
「もう俺では制御しきれねぞ」
次回、『意外と仮面ライダーの一話とか二話って見てたんだなぁ』
「いつもの何でもありな」
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