短編箱

桜枝 巧

月とタラリア

「いつか宇宙飛行士になって、月を歩くんだ」

 彼の口癖を何度聞いたか、私はもう覚えていない。

 知っているのは、そのことで彼が周りから笑われてきたってことだ。『飛べない子』がまた何か言っている、と呆れられることすらあった。

 私はそのたびに、彼を励ましていた。

 確かに体力も、飛ぶ力自体も足りない、彼自身の努力だけではどうしたって月には行けないヒトではあったけれども――それでも、彼は月に行くのだと、そう信じていた。

 私だけが、ケイのことを理解していた。



「いつから人類が浮遊できるようになったのかなんて、答えられなかったよ」

 学校からの帰り道、ケイはそんなことを言った。「習ったことは覚えているけれど、具体的にはさっぱり。多分テストの結果は散々だ」と付け足す。

 プールの塩素で色素が抜けてしまった短髪は、太陽の光に反射して金色に見えた。

 程よく焼けた肌に、男子にしては細い肩。

 宇宙色の学生カバンを揺らしながら、ケイは口をとがらせる。社会は苦手だ、と呟いた。

 私はきゃらきゃら笑いながら、穴の開いたアスファルトの上を歩いていく。

「やぁねえケイ、お馬鹿さん。あれは試験を作った先生が悪いわ。人類が急にみんなが飛べるようになったわけじゃないもの。確かに今から六十三年と七十九日前、インドネシアで初めて『浮遊し続ける女の子』が現れた。でも、それが本当かは誰にも分からないじゃない」

 夏の雨上がりは酷く蒸し暑くて、ひとつ、汗をぬぐった。五時間目にきた夕立のせいで、地面のあちこちに水たまりができている。

「ひょっとしたらそれよりずうっと前から浮遊するヒトはいて、でも隠していたのかもしれない。そんな曖昧なことを問題にするなんて、間違っているわ」

 私はそう言って、大きな水たまりの端からジャンプをする。

 ウサギみたいにぴょーんと跳ねた私の靴は、見事に反対側で着地した。カバンが大きく揺れる。ケイの方を振り向き、ウインク。

 彼はそれだけで顔を輝かせ、すごいすごい、と言ってくれた。

「すごいよカグヤ。君は何でも知っているし、どこまでも跳べるんだもの」

 手をたたいて喜んだ本人はと言えば、そっと水たまりに足を踏み入れた。ふくれっ面の私に、「買ったばかりの靴なんだ」と言い訳をする。

 ケイの靴と水面との間に、わずかな隙間が生まれる。無事、靴を濡らさずに済みそうだった。

 彼の『浮遊距離』は平均〇・七センチだ。

 ヒトによってどれくらい浮かぶことができるかは変わってくる。クラスメイトの中には常に地面から三メートルも浮かんでしまうリュウという男子もいて、普段は足に重りをつけて暮らしている。「お前が履いたら地面に沈んじゃうんじゃないの?」なんて言ってケイをからかうから、あまり好きじゃない。

 ちなみに私の『浮遊距離』は平均〇・〇ミリだ。今日も地面の感覚を楽しんでいく。

「カグヤさんの運動神経を舐めるんじゃありません! 重力なんてへっちゃらよ。勉強はママと毎日頑張っているから、『ヘルメース』にだって負けないしね」

 「浮遊距離」の非常に高い家系に贈られる呼び名を挙げながら、私は笑った。

 私たちは『飛べない子』同士、いつもこうやって一緒に帰る。家が近い、ということもあったけれど、具体的なきっかけなんてもう覚えていない。

 ただ、ケイが誰よりも私に憧れていることは、私が一番よく知っていた。

「リュウにも?」

 彼の言葉に、私は鼻で笑って返す。

「もちろんよ。あんなやつが『ヘルメース』だなんて信じられない――わっ!」

 言いながらもうひとっ跳び。今度は着地に失敗してしまい、ばしゃん、と大きな音がした。生ぬるい水の感覚が、靴下を通して伝わってくる。

 左後ろを歩いていたケイの靴も被害に遭ったことに気が付き、あちゃー、と首筋を掻く。

「ごめんごめん。もーう、この水たまりめ!」

 私がちゃぷん、と水面を揺らしてみせると、可笑しそうに彼は声を上げた。

 ほとんどのヒトが飛べるようになってしまったせいで、道路の整備がおろそかになってしまっているらしい。おかげで地面は水たまりだらけだ。

「仕方ないことだとは思うんだけどね。……まあそれも、今夜までだから――」

 おっと、と口をつぐむ。

 これ以上はいけないんだった。

 首を傾げるケイを横目に、私は人差し指を立ててくちびるに当てる。

 「秘密」のポーズだ。

 彼の心臓が、どきり、と音を立てたのが分かった。

 私は、たくさんの「秘密」を抱えている。それを彼は十分に理解してくれていていた。無理に聞き出そうともしない。その癖、こうやって私がわざとらしく漏らすと、嬉しそうにほほえむのだ。

 話題をそらそうとしたのだろう、ケイが口を開く。

「そうだカグヤ、月はどうだろう――って駄目だ。あそこにも水たまりはあるんだっけ」

 月、という言葉に、私は一瞬、肩を震わせた。

 良い思い付きだったんだけどなあ、と彼がぼやく。上手い気遣いができているとでも思っているのか、若干頬が緩んでいた。

 苦笑いをしながら「そうねえ」と応える。

 確かに水のないところなら、こんな風に飛び越える必要もない。

「チャンドラヤーン一号を始めとして多くの探査機が月面上の水を発見しているわ。あんな風に見えて、本当は地球とあまり変わらないのかもしれないわね」

 あんな風に、のところで私は空を指さした。

 南の方に、白い月がぽっかりと浮かんでいる。西の太陽はまだまだ元気そうで、私たちの首筋を軽く焦がす。

「望遠鏡で何度も見た、でこぼこしたクレーターだけが見える土地。カグヤも見ただろ? でも実際に降り立ってみるまで、本当のことは何も分からない」

 ケイの唇が回りだしたのを悟って、私は次の言葉をしまい込んだ。

 変声期にはまだ辿り着いていない、男の子の高音は心地いい。遠くから響くツクツクボウシの鳴き声と混ざり合って聞こえる。

「一九七二年以降、ヒトが月面を歩いたことはない。何度も色んな国が試みようとしたけれど、予算の関係でどれも潰れてしまったんだ。加えてヒトが浮遊できるようになってしまったものだから、人々はそっちに夢中になり、余計に予算は削られてしまった」

 何度も聞いた話を、ケイは初めて話すかのように、残念そうに語る。

「いつの間にか、ヒトが月から離れて何十年もの月日が経ってしまっている。月の様子だって、変わってしまっているかもしれないんだ。僕らヒトは、それを調査しなくちゃいけないんだよ」

 目を輝かせるケイを、私はじいっと見ていた。

 ひとつ諦めたように息を吐き、「ケイは本当に宇宙が好きねえ」と呟く。

「当たり前だろ、僕はいつか宇宙飛行士になって、月に行ってやるんだ。アームストロングみたいに、自分の足で月面を歩くんだよ。素敵だろう?」

 ケイは既にぐしょぐしょになりかけている靴と共に、水たまりの中に飛び込む。〇・七センチは通用することなく、大きな水しぶきをまき散らした。

「それに、チャンドラヤーン一号の名前が出てくるんなら、カグヤだって似たようなもんだろ」

 彼の言葉に、私は苦笑する。

 ある程度はママから教わっていたものの、細かいそれは全てケイの話から得たものだった。

 最早私たちはどこまでが自分のものか分からないくらい、お互いを共有しているのだ。

「月への探索なんて、もう行われていないでしょうに。あって火星や金星、小惑星辺りが関の山だわ」

 呟きながら、考える。

 もう言ってしまったほうがいいんだろうか。ケイは必ずイエス、と言ってくれるに違いない。それでも、今まで全て「秘密」にしてきたことをさらけ出すのは、ほんの少しためらわれた。

 しばらくの間、私たちは黙って歩いていた。

 私は唇の下に人差し指の先を押し当てたまま、水たまりが靴に染み込むのも構わず考える。

 ケイがちらちらとこちらを見ているのがわかる。気にしないようにしているみたいだけれど、残念ながら彼の態度は分かりやすすぎる。

 それを見て、指が自然と唇から離れた。

「ねえ、ケイ」

 私は言った。

「月に――行ってみる?」



 今夜八時、公園に一人で来て。

 私の言葉通りに、彼は姿を見せた。

「ケイ」

 いつも遊んでいる公園。草むらの中に錆びたブランコが二つ、電灯にチカチカ照らされている。私はその片方を小さく揺らしながら、彼を待っていた。

 ケイが隣のブランコに腰を下ろす。足元の膨らんだリュックサックをちらりと見てから、困ったような笑みを浮かべた。


「……カグヤ」

 彼が私の名を呼ぶ。


 私はそっといつものポーズをとった。人差し指を自分の下唇に押し当て、唇の端を引き上げて見せる。 

 それだけで、ケイは私にドキドキしてくれる。

 彼の瞳孔がわずかに光を増したのを見て、数秒の優越感に酔いしれた。ああ、ケイはやっぱり私を慕ってくれるのだ。

 「秘密」の仕草を崩す。

 もうためらうことはなかった。


「ねえ、ケイ、もしも私が月から来たって言ったら、あなた信じる?」


 不思議と、驚愕とか、落胆だとか、そう言ったものは見えなかった。ケイのお腹の奥底まですとんと落ちてきたそれは、滲んで小さな染みを作った。

 そんなことすら、手に取るように分かった。


「……信じるよ、カグヤ。僕は君を信じる」


 真剣な表情をして、ケイは言った。

 私の首筋からどっと汗が噴き出た。分かっていた返事とはいえ、緊張してしまった。

 赤らむ頬を抑えながら、「まあ、『月から来た』と言い切るには少し物足りないんだけどね」と私は付け加える。夏の夜特有の生ぬるい風が、耳の後ろをくすぐった。

 

 私は地球で生まれた「月のヒト」だった。


「実はね、ケイ、地球のヒトたちが浮遊できるようになったのは、私達のせいなの」

 元々「月のヒト」にとって、地球は流刑地だった。良くないことをした人が、この星に降ろされていたのよ。

 私はそんな風に語り始めた。

 何度もパパやママから聞かされていた話だ。呪文を唱えるようにすらすらと話すことができた。

 難しい言葉も混じった。宇宙以外のことではあまり賢くない彼が、全てを理解できているとは到底思えなかった。それでも語り続けた。

「私の名前になっているヒトも、その一人よ。彼女は刑期を終えた後、きちんと月に帰ったわ。でもね、困ったことに、帰りたがらないヒトもいるのよ」

 ママの話によれば、百年、千年とたつにつれ、地球を訪れる人数は増えていったらしい。

 「良くないこと」をしたかなんて関係なく、沢山のヒトが自分からこの星にやってくるようになったのだ。

 しかし同時に、段々と月に帰るヒトの数が少なくなっていったのだという。

 彼らは慣れない重力に耐えながら、やがて地球のヒトと結婚し、子どもを産んだ。その間にも、次々に、ひっそりと月のヒトは地球に降り立った。

「月のヒトは元々自分で宙に浮くことができる力を持っているわ。重力とかそんなもの関係なく、ね」

 その血は徐々に、地球のヒトにも混じっていった。

 最初は私のように親からきちんと『地面に足をつけて生きる』ための訓練、地球人に紛れて生きる教育がなされていた。しかしそれも薄まり、月のヒトの血だけが蔓延し、星全体に広がって――

「とうとう『地球のヒト』同士の間でも浮遊する赤ん坊が生まれてしまった」

 地球にいる月のヒトだけでは隠しきれなくなってしまったのが、今から六十三年と七十九日前の話。

 私は笑った。思った以上に乾いた声が出た。

「何がそこまで彼ら彼女らをこの星に惹きつけたのかは、私には分からなかったわ――パパとママは何となく理解していたみたいだけれど、ちっとも、分からなかった」

 私は眉を顰める。確かに地球は美しい星だ。でもただそれだけの理由で月から多くのヒトが移り住んだなんて、納得がいかなかった。

「雨が降ればあちこちに水たまりができ、理屈も分かっていないまま高く浮遊できるヒトが威張り散らす。そんな世界のどこが良いのかしら」

 ケイがああ、と声を漏らす。その顔は、何故か酷く寂しそうだった。

 心の中で小首をかしげながら、私は言葉を続ける。

「ただねえ、月の住民の数が極めて少なくなってしまった今、なりふり構ってはいられない、のよ」

 少子高齢化だの、若者の月離れだの、私は月で起きているらしい問題を次々に語った。

 実際に行ったことはないけれど、私も月の子どもだ。深刻な問題だということくらいは分かる。

 故郷を守るためなら、こんな星のひとつやふたつどうなったって構わないと、そう考えていた。

 残酷だけれど、きっとそういうものだ。

「だから私たちは、この地球上でまだ生きている元月のヒトと、その子孫の中でも強く血を引く者たち――あなたたちがいうところの『ヘルメース』を、一斉に連れて還ることにしたの」

 パパとママはこの計画の第一人者で、私はその一人娘。月へと人々を送り届ける、その代表。

 「代表」という言葉に、胸が弾む。地球のヒトは、美しい月を見て何を思うのだろう?

 明々と電灯に照らされながら、私はケイを見た。様々な感情が入り混じる瞳に、笑いかける。


「その決行が、今夜なの」

 


 連れて行ってあげる、と私は言った。

 空には白い月だけが浮かんでいた。よく見れば、空中には既に人影がある。どうやら移動が始まったようだ。

「ママは多分、『ヘルメース』たちを連れて大気圏に向かっているころだと思う。……ああ、安心してね。突入にも耐えられるくらいのスーツをきちんと用意しているわ」

 今夜の月は特段に大きい。ケイの唇が、音も無く蠢く。綺麗だ。そう読み取れた。

 私はもう一度、ケイ、と呼ぶ。

 こちらを向いた彼の表情は輝いていて、しかしどこか物憂げだった。自身の答えなんてとっくの昔に決まっているだろうに、不安そうな、寂しそうな顔をするのだ。

 やれやれ、と大きく息を吐き、ブランコから立ち上がる。やっぱり、彼には私がついていてあげないといけないのだ。口を開く。

「君はちっとも飛べないけれど、私が連れて行ってあげるわ。手をつなげば月なんてあっという間よ。そりゃ最初は慣れないかもしれないけれど、すぐに月の重力にも溶け込めるわ」

 にっこりと笑って、私は手を差し出した。後はケイが握ってくれるだけでよかった。

 彼は言った。


「嫌だ」


 瞬間、全ての音が消えた。


「君に同情されて月になんか、行きたくないね」


 ケイは快活そうに笑って言った。

 否、その声はわずかに震えていた。ブランコのチェーンを握る手が揺れている。それでも彼は、精いっぱい見栄を張って、目を細めて見せた。

 かあ、と顔が燃えるように熱くなる。

「な、なん、で、そんな」

 二、三歩後ずさる。転びそうになったところで、思いっきり腕を引かれた。ケイの細い手は汗ばんでいて、しかし力強かった。

 うまく、息ができない。

 訳が分からなかった。ケイが、月に行けるなんていうチャンスを自ら手放すなんてありえない。

 乾いた喉からは、なかなか声が出なかった。

「そんな、同情、なんかじゃ――」

「ごめん」

 ケイは私の言葉を遮った。

「僕たち、さよならをしなくちゃ」

 鼻の奥を、何かがつんと突き刺した。

 最早自分がどんな顔をしているかなんてわからなかった。どうにか平静を装おうと、駄目よ、と否定の言葉を口にする。

「駄目、駄目よ。これから月へ行く人々の中には世界の重要人物も大勢いるわ。どのみち、地球はめちゃくちゃになる」

「なら猶更、残った人が頑張らなくちゃ」

 ケイは極めて冷静に、短く答えた。

 駄目よ、あなたは私と一緒に月へ行くの。行かなくちゃ駄目なの。自分でも何を言っているのか分からないまま、肩を掴む。自分の声が、遠くから響く。

 ケイ。お馬鹿さん。彼のことは私が一番理解しているはずで、私なしでは彼は月に行けない。

「何故そんなことが言えるの? 努力なんて道具に過ぎないわ。お願いだから、目的と手段を見誤らないでちょうだい。ねえ、君は月へいきたいんでしょう? なら――」


「いい加減にしてくれないか!」

 

 ケイの言葉が、真直ぐ私の心臓を突き刺した。 


「わがままだってわかってくれよ、僕は自分の足で月へ行きたいんだ。僕は飛べやしない、だから月に憧れたんだ! それくらい、分かってくれていると思っていたのに!」


 お願いだから、僕の憧れを、僕を否定しないでよ。


 ケイは吐き出すように呟くと、静かに私の手を払った。


「――時間だわ」


 私は一言、そう言った。

 自分でもぞっとするほど、冷たい声だった。

 何も考えられなかった。泣きじゃくるケイをもう見ることなんてできなかった。

 ただ、月に還らなければならない、そんな考えだけが、頭の中を支配していた。 

 リュックサックを背負う。

 空を見上げると、紺色の中にいくつもの影が浮かんでいた。目を輝かせた人々が、真っ黒な恰好をして一直線に宙へ向かっているのだ。

「彼らを月に送らなくちゃ。三八万四四〇〇キロメートルの旅になるの、気合を入れないと」

 ケイから視線を外したまま、私の唇が動く。


「じゃあ、ばいばい」


 水たまりを飛び越える要領で、私はひとつ、思いっきりジャンプをした。

 地面から足が離れる。着地することはない。ただ、ぐんぐん体が宇宙の方へ、月の方へ引き寄せられていくのがわかった。

 一瞬だけ、振り返る。


 徐々に小さくなりつつある影が、手を振っていた。


 かすかにカグヤ、と呼ぶ声が聞こえた。既に彼は泣いてなどいなかった。笑っていた。

 何かを叫んでいるのが分かったが、もう言葉が届くような距離ではなかった。

「ああ――わかんないよ、ケイ」

 私は小さく手を振り返した。

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