乗り移り

@yuukaizumi40

第1話

比較的、子供は霊が、乗り移りやすい、と、いう。子供、それに子供っぽい、大人にも。 アンナに何か、のりうつって、いると、 ママ友の悠歌が、さえから、聞いたのは、最近だ。ほんとうなのだろうか・・・・。うちの、子だったら、どうだろう・・・。だんなが、気づいてくれるだろうか。          午後から、さえのとこに、行く予定だ。なんとしても、そのことも、詳しく聞かなくては・・・・。                 家にいくと、アンナちゃんは、ふつうに、いて、なんら、変わったところは、なかった。さえの家は、庭付き、車庫つきで、まさに、悠歌が、あこがれるマイホームだ。   『どんな、とき、霊が、いると、思うの?さえって、霊感あったっけ?ポルターガイストでも、起こるの?』 悠歌がきりだす。  さえの顔色は、どことなく、悪く、確かに、家の雰囲気は暗い気がする。      まえなら、はじけるように明るかったのに、疲れているように、見える。      『いや、霊感はないし、見えるわけでは、ないの。ただ・・・・』            『アンナの様子が、変だから。きゅうに、怒りだしたり、きゅうに、笑いだしたり・・・』                 『そんなものよ、子供って。』      悠歌には、しょうじき、霊感があった。  なにか、おかしくないか、全身全霊で、感じようと、してみている。         このへやの、配置、やおいてあるもの、特に前きたときと、同じだ。         前きたときとちがうのは、むしろ、悠歌に言わせれば、さえの様子が、変だった。   ただ、疲れてやつれて、いるだけか。ただ、忙しいだけか。 アンナちゃんは、ずっと、お気に入りの番組を、見ている。    いかにも、子供が好きそうな番組だ。   さえとは、すごく、親しく、何年来の付き合いだ。だんなとも、親しい。キャンプに一緒にいったり、夏になれば、バーベキューはお互いのいえで、2日に1回くらいの、ペースで、しているときもある。さえの家なら、庭でキャンプも、できそうだ。       さえがお風呂にはいっている間、悠歌は、アンナちゃん、と呼びかけると、アンナちゃんは、近寄ってきた。ちかよってきたとき 悠歌には、すごい違和感が、あった。    なんなのか、分からない違和感だ。拒絶感というか 悠歌の肌が、いっせいに、この人を拒絶したい、と、発信した。       そんなことは、前にもある。たいてい、何かの霊に反応している。仮に霊が、いるのなら、霊が、乗り移った人間は、言動が、なにか、おかしい、ものだ。本来その人が、好きだったものを食べない、とか。

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