神の決めた死に場所
勝利だギューちゃん
第1話
人は旅をする・・・
たった1人で旅をする・・・
誰かと一緒なら、その人に影響を受けて、
自分の探したい物がみつからない・・・
だから、1人で旅をする・・・
誰にも邪魔はさせない・・・
干渉されない・・・
それが自由・・・
僕が旅をする・・・理由・・・
僕にはもう、時間が残されていない・・・
残された時間を、普通に生きる選択肢もあるだろう・・・
だが僕はそれをしなかった・・・
幸い、守るべき家族がいない・・・
なので、残されたわずかな時間は、自由に生きたい・・・
その選択をした・・・
自由には責任がある・・・
でもそれは、社会にいても同じこと・・・
世間体なんて、どうでもいい・・・
悪く言うならいってくれ・・・
僕の知ったことではない・・・
なので僕は、旅をする・・・
何もかも捨てて、好きに生きる・・・
神よ・・・それくらいさせてもらっても、構わないよな・・・
それが、世間への、あんたへの抵抗であり、挑戦状だ・・・
行き先は決めていない。
風の向くまま、気の向くまま、
勝手に旅をする・・・
死に場所くらいは、神よ、あんたに決めさせてやる・・・
「本当だな・・・」
「何?」
「私に決めさせるのは、本当だな」
「あんた、神か?」
「ああ、お前らの言葉で言えばそうなる」
「もし本当なら、その通りだ。あんたに決めさせてやる」
「本当だな」
「くどい」
「わかった・・・」
僕は旅をする。
どこでどう間違ったのか、ほんの少しだけ寿命が延びた・・・
そして、愛する彼女が出来た・・・
彼女は僕の世話をやいてくれた・・・
でも、もう終わりのようだ・・・
そして、彼女の膝の上で、俺は眠りに着いた・・・
「そっか・・・ここが神が決めた死に場所か・・・神よ、初めてあんたに感謝した」
神の決めた死に場所 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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