悪魔に魅入られた男
小梅順太郎
第一話 出現
「ぬわあ疲れた!ただいま俺のベットちゃぁん!」
俺は相田 竜。 なんの面白みも無い、ただの青年。
最終学歴 高卒、19歳。金も無く3つのバイトを掛け持ちしている。
そんな俺の生活は非常につまらない。
朝起きてバイトに行き、夜遅くまでやって家に戻り、飯食ってそしてベットに顔を伏せて寝る。
俺はこんな人生に飽き飽きしていた。本当にじぶんはこんなままでいいのだろうか。こんな人生で....
そんな俺にも転機が訪れた。
それは、俺がいつものようにバイト先から帰って自宅に入ろうとしていた時のこと....
「ぬわぁ疲れた!早く帰ってベットインしなきゃ…」
!!
その瞬間俺の目の前は真っ黒になった。
俺は驚いた。驚いたのは目の前が真っ黒になったのもだが、それ以上に驚いたのは、目の前に異形の化け物が現れたことだ。
その化け物の下半身は無く、体全体が濃い紫色で、腕がものすごく太い、そして顔はどことなく昔に見た「エイリアン」に似ていた。
その化け物は俺に話しかけた。
「我が名はエイティーン。悪魔だ。」
「は?何言ってんの?何?何?状況を教えてくれる?」
俺は困惑した。だっていきなり現れては名乗って悪魔だー!って言ってくるんだもの。
そんな俺の言葉を無視して悪魔は喋り始めた。
「お前、今の生活は好きか?」
その質問は実に直球で、胸に突き刺さった。確かに俺はこの生活が嫌いだ。でもこれが普通なんだ。
でも、やっぱりこの生活は嫌いな事に変わりはなかった。だから答えた。
「嫌いだ!」
そしたら悪魔は答えた。
「ならお前をこの世界で最強になれる存在にしてやる」
戸惑った。何を言うかとおもえばいきなり、「世界で最強になれる存在にしてやる」だ。これで戸惑わない奴が居たらソイツにチャンピョンベルトを贈呈してやりたい。
戸惑ったがしばし考えた、やはりこの生活は嫌いだ。だがこんな悪魔の誘いに乗っていいのか....そして答えを出した。そして言った。
「この世界で最強になれる存在にしてくれ。」
と。
実際にはこの思考時間は数秒なのだろうが、俺の中では5時間は経過していた。
そして悪魔はコクリとうなずいた。
これでおれは「最強」になれるはずだった。
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