熱を溜める
ひとえに言えば、今の僕は燃え尽きていた。
今まで滾っていた熱量はカラッケツになり、それを溜めていた内的なタンクは冷えてしまい熱を失っている。
それは何が原因であろうか、と考えれば山ほどあるだろう。
例えば加齢。
例えばやる気の喪失。
例えば惰性の生活に流されていく毎日。
いくらでも数えればきりがない。
しかし、書く事もまたその時の自分にとっては惰性ではなかっただろうか。
いや、あれは惰性ではなく明確な意識を持って「流れていった」と言うべきであろう。
一度立ち止まってしまえば再始動するまでに時間を要する。
わかっておったろうにのう、とどこかの老人の如くの顔をするのは誰にだってできるのだが、それにしても今回はだいぶ足を止めてしまっている。
いかんなあ、と思いつつも日々に流されていく。
書くものが決まらないまま、こうやって自分の気持ちを垂れ流していくのもまた惰性である。
若さに起因する熱量はいずれ失われていく。
それまでに筋肉をつけておかねばならなかったのだ。
維持するだけではやはり流されていく故に、それ以上に自分を鼓舞し鍛え上げていかなければ世の中にはついてゆけぬ。
上を見れば果てしなく。
下を見てもやはり果てしない。
それでも自分の足場を見失う事なく、一歩ずつ踏み出していくしかないんだよな。
諦めに似た感傷を抱き、今日の夜も更けていく。
そろそろ深夜に起きているのもしんどいが、生憎今日はカフェインを入れすぎてしまって眠気が一向に訪れない。
やはりトレーニング前にエナジードリンクなど入れるべきではなかったのだ。
せめて缶コーヒー程度のカフェイン量にしておけばな、という後悔で頭を掻いて、まんじりとしたまま本を読み眠気が訪れるのを待つしかない、夜。
積んだ本くらいは、せめて崩していかないと一向にうずたかくなっていくばかりだ。
本の塔に圧し潰されないように、本の中をかき分けてゆけ。
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