蛍火

手の中にあった


ぬくもりを


いつまでも


忘れることができなくて



その切れ端を


探している



手の中にある


ぬくもりが


切なくなって



閉じ込めようと


ぎゅっと握った



はみだした


忘れられない


愛の切れ端



あったかくて


切なくて



掌で揺れる


灯火が



消えちゃいそうな


灯火が



僕を支える

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