デット・テンペスト

@390162

一章ー1

13歳だと思われる少年が目を覚ます。


此処ここはどこだ?」


周りを見渡すとそこは机が並べられており他にもカバン置きやホウキが入ってるだろうロッカーと他にも誰かが落書きしてある黒板があった。


「もしかしなくても此処ここは学校で教室の中なのか······でもこれって」


そう、周りには血があちこちに飛び散った跡がある。


「でも何故だろう?思ったより落ち着いている自分だけどこれって僕が余りにもおかしいのかな」


考えてみるけど一向に分かる訳も無く一旦教室から出ると廊下にも血があちこちに飛び散った跡があった。


「こんなところにも血が······しかもガラスは割れてるし壁もあちこちにヒビがはいているまるで此処で争った感じなんだけど一体何が起こっているんだ」


僕の知らない何が起こっている、それは一体何なんだ?テロ、もしくは戦争、いや、それにしては死体が何処にもないのはおかしい。誰かが運んだのかな?ダメだ全くわからない。それにどうして自分だけは教室で眠っていたのかわからない。


「僕意外に誰か居ないのか?ん····何だこれは!?」


廊下に飾ってある鏡に写っている自分の姿を見て驚く。


「これは僕なのか?と言うよりどうしてこんな格好をしているんだ!」


自分の写っている姿が余りにも異常だった。顔や体や手足など全体が包帯で巻かれていて目の瞳の色が真っ赤だった。まるでミイラのようで自分が人なのか怪しく思う。


「しかも服を来ていないぞ、こんな格好で人に出会ったら間違いなく怪しまれるな」


何故自分はこんなミイラみたいな格好をしているか、それに何故目の瞳が赤いのか·····やめよう考えても分かる筈もない。


「服を探さないと、どこかに有るかな·····ん?此処は保険室か、入ってみるか」


中を入るとアルコールの匂いが鼻につく、周りを見ると薬や救急箱などのが置いてある。あとベットがありそこにリュックが一つ有った。


「丁度良い何か有るか見てみるか」


リュックを開けて中を見ると長ズボンと長袖の服が入っていた、あと何故か仮面が入っているのか不思議だが。


「服とズボンはありがたい、さっそく試着するか」


~数分後~


「よし、丁度サイズもピッタリだ」


鏡を覗いてみる。


「·······顔をどうにかしないと」


そこにカッターがあり手に取る。


顔を傷つけないように鏡で見て包帯切るが。


「は?」


切られた包帯が綺麗サッパリ元通りになっていた。


「どうなっているんだ?」


もう一度切って見るが先ほどと同じ元通りになっていた。


「おいおい、まさかずっとこの姿で居なければならないのかよ」


どうする?こんな姿で外に出るには勇気がいるけど·······とにかく此処ここから移動するか。


保険室から出て玄関まで移動しようとすると別の所で音がした。その音がした方向を向いて歩くと別の組の教室がある。


「もしかしたら僕意外の人がいるかもしれない」


教室のドアを開けると少女がいた。しかも着替える途中だった。


「え」


「あ」


目が合うと少女は悲鳴をあげると隣に置いてある金属バットを手に持ちこちらに目掛けて振り回す。


「うお!?」


よけるが次々と少女は攻撃してくる。


「死ね!」


「物騒だなおい!」


僕は余りにもしつこく殺そうとしてくる少女にキレて目の瞳が突然光少女の次の攻撃で金属バットを片手で受け止め握り潰した。そう、あの金属バットを。


少女はその光景を見て驚く。そして潰れた金属バットを手から放し少年を見ると今にも襲い掛かろうとする姿に恐怖する。


「いや!こっちに来ないで!!」


「···········」


怯える少女を見て冷静になる。少年は教室から出ようとして口を開く。


「一旦此処から出るから早く着替えてくれ」


「え?······あ、うっ···うん!」


少年は教室から出てドアを閉めそして考える、先ほど金属バットを握り潰した時の事を。


「あれは一体何なんだ?僕にそんな力があるとは思えない、ましてや金属バットを素手で握り潰すなんて盛っての他だ」


「あの!着替え終わりました」


少年はドアを開けて少女を見る。さっきはちゃんと見れて無かったけど今度はしっかりと少女を見る。


綺麗な黒髪に透き通った鼻に瞳と肌完璧に整った顔の美少女だった。


「着替え終わったみたいだな、ならさっそくで悪いけど話がある」


「その前に此方こちらから聞いてもいいですか?」


「何だ」


すると少女から不思議なことを聞いてくる。あなたは人ですか?それともゾンビですか?と。少年は意味が分からなかった。


「言っている事が分からないがこの格好は僕に言われても知らない、目が覚めると何故かミイラみたいに包帯が巻かれていたんだ。目の瞳が赤い理由も知らん、そもそもゾンビって何だ?」


「嘘は·····言ってない見たいですね、分かりましたお話ししましょう一体此処で何が有ったのか」


少年は少女の話を聞くことにした。

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