ポインセチア
「ポインセチア」 作者 水円 岳さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354055037090969
◇作者さま 作品紹介文
──赤くなくても、ちんちくりんでも、生きてるんだよ。
大手ソフトウエア開発会社の窓際からも滑り落ちた中年男の横井和久は、退職したその日に場末のスーパー『さのや』に採用され、店員として働き始めます。
それから二年。パワフルな店長のサポートを地道にこなすようになった横井は、クリスマスを目前にして店長の佐野、パートの田村、別れた妻の美春、独立して働いている一人娘千秋の転機に向き合うことに。
華やかなクリスマスの裏にいる、華やかにはなれない人々の苦悩と奮闘をじっくりご覧ください。
◇私のレビュー
──人生の再生。何もかも失ったと思った時こそ、読んでほしい。
ドライながら情感あふれる、再生のお話。
失職、離婚、一人暮らし。どん底を味わった男が、偶然古いスーパーマーケットに入る。建物はくたびれてる。しかし従業員は仕事にプライドを持ってキビキビ動いていた。ここで働かせて下さい! 男の人生の再生がはじまる。
店の入口には生花コーナーがある。クリスマス前。ポインセチアが売られていた。手間のかかる生産のわりに、管理が難しくすぐに枯れてしまう葉。しかし思いのほか、しぶとく再生するのだ。
店長、従業員、娘、元妻。色んな人物が挫折から再生をはじめる。ポインセチアに背を押されるように。
是非、読んでほしい。何もかも失ったと思った時。その時はチャンスのプロローグなのだから。
◇
しばらくサボってたので、クリスマスの作品で申し訳ないっす(汗)
とはいえ、一押し! の作品です。
特に、現段階で人生に行き詰っていると感じている人に読んでほしい。
生きている限り何度でもやり直しはきく。やり方を変えればいい。
派手さはないけど、確かな大きな手でしっかりと背中を押してくれる作品です。
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