よんよんまる
「よんよんまる」作・如月芳美さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885789358
◇作者様作品紹介
──爽やか王子様+クールな一匹狼+ちょっとドビュッシー
東のプリンス・大路詩音。西のウルフ・大神響。
音楽界に燦然と輝く若きピアニストと作曲家。
見た目爽やか王子様(実は負けず嫌い)と、
クールなヴィジュアルの一匹狼(実は超弱気)、
イメージ正反対(中身も正反対)の二人で構成するユニット『よんよんまる』。
だが、これからという時に、二人の前にある男が現われる。
お互いやっと見つけた『欠けたピース』を手放さなければならないのか。
※作中に登場する団体、ホール、店、コンペなどは、全て架空のものです。
『風、薫る。風、巡る。』の風間薫による作中作という設定です。
◇私のレビュー
──この作品を読まずして、何を読む。 珠玉の音楽家ドラマ。ご堪能あれ!!
幼い頃にピアノコンテストで出会った二人。
対照的な生活環境にいる二人だが、その邂逅は二人に楔を打ち込んだ。
東の王子。西の狼。
関東と関西に住む二人だが、大人になってから偶然の再会を果たす。
そして「よんよんまる」というユニットを立ち上げるのだが……。
クラシックの知識をスパイスに、天才的な二人の関係が描かれた珠玉の作品。
この作者さまの作品は、常に読者思いだ。
毎話のキレのよさ。無駄がない。大事なところだけを厳選して出すのだ。
その奥にどれだけ多くの言葉があったのか計り知れない。
磨きに磨いて、蛇足など一切なしに見せてくる。
心躍るシーンも、鬱展開も、それを乗り越える過程も、人との繋がりも。
一曲の交響曲を聴くように、抑揚をつけ絡み合いながら流れ、やがて指揮棒が止まる。
喝采があがるまでのほんの一瞬の無音の時。
言葉には出来ない感情が高まった至福の時が、この小説にはある。
この余韻のために物語は紡がれた。この作品を読まずして、何を読む。
珠玉の音楽家ドラマ。ご堪能あれ!!
◇
物書きは溢れ出るものを止められない。
しかし読み手には許容量があり、時間も限られているのだ。
作品にお金を出す代わりに、時間という二度と取り戻せない対価を支払っている。
長編作品に私が希望することは、ひとつだけ。
完結させ、推敲してから公開して。それだけだ。
磨かれた作品にどれだけ威力があるのか。この作品を読むと分かる。
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