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ウルティマ・トゥーレの大河

「ウルティマ・トゥーレの大河」作・緯糸ひつじさん

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054888564478

　◇作者様作品紹介

　──タコ型火星人の侵略以外は、半世紀にも満たないちっぽけな人生の物語。

　荒涼とした大地で、私はサバイバルしなければならない。しかし、なぜこんな世界に行きついたのか、私はよく分かっている。

　◇私のレビュー

　──タコ型火星人の侵略以外は、太陽系規模で壮大な人生の物語。

　子供の頃にプラネタリウムに魅せられた少女。

　これは彼女の成長と恋のお話。そして壮大な宇宙規模のお話。

　宇宙に思いを馳せる時、自分がとても小さなものに見える。

　だが、探査衛星が何年もかけて目的の星に辿り着くように、動きを止めなければいつかは到達できるのだ。

　彼女は彼と遠距離恋愛だったが、それを乗り越えて結婚した。そして自分の夢を実現するために、地球を飛び出していく。

「ウルティマ・トゥーレ」。ラテン語で既知の世界を超えた場所。

　地球の外はまさに既知の世界を超えた場所だ。しかし日常のなかにも、それは多く潜んでいる。恋心はその典型だろう。

　個から宇宙へ。

　彼女は飛び出していく。帰っていくあたたかな場所があるからこそ、人は旅に出られるのだ。

　壮大な宇宙の旅と、ささやかな日常。一点と無限大は繋がり、リンクしている。

　今夜は夜空を見上げてはどうだろうか。

　未知の星空を仰ぎつつ、こころのなかにも同じだけのものがあると想い馳せながら。

　◇

　あ。ひつじさんは、緯糸ひつじさんに改名されました。以前に載せた分はひつじさんのままにしています。

　この小説は五千文字ちょっとですので、この作者さまがどんな作品を書かれるかの指標に……と言いたいところですが(笑)他の作品も読んで欲しいなあ。

　新しい作品が出るたびに、脱皮していくように変わるんですもん(笑)

　いい作品。書かれるんですよ。ほんと。