「五つの指輪」作・水円　岳　さん

※現在、作品は下げられています。

　──クリスマスイブ。大事にしていた祖母の形見がにゃんこに持ち去られて……。

　五つの指輪(指輪じゃない輪っかもありますが)がぐるっと巡って戻ってくる、ほっこりするクリスマスストーリーです。

　五つの指輪の持ち主は、みんな日々の生活を地味に過ごす人々。

　概ね、ボッチで寂しい夜を過ごしています。

　一匹の不思議な猫が指輪を持ち去って次の持ち主に届けることで、人々の抱えていた寂しさや焦りにポンとスイッチが入って切り替わる。

　それが繰り返されて、元に戻ってきます。

　全てが一人称の独白。

　シンプルな作りですが、綺麗な円を描いて帰着する構成が素晴らしい。

　サラッと読めて、ほっこり温かな気持ちになれるお話です。

　この作者さまはたくさんのクリスマスストーリーを書かれているので、宜しければそちらもどうぞ。

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