探査機はやふさ9号(有人)

「探査機はやふさ9号(有人)」作・おてて さん

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881436183


 ──はやふさ計画はついに有人ミッションを実施する


 白米にふりかけ(ひよこのり)。これが宇宙食の基本。

 宇宙船の内部は四畳半。和室である。

 畳の詰め物には「ずいき」が使われている。戦国時代の非常食。イモの茎。

 壁の補強材には「かんぴょう」。ウリの皮をひも状にして乾燥させたものだ。


 いきなり食べ物の話だが、有人飛行なのだ。緊急事態なのだ。絶望的な状況なのだ。たった一人の宇宙飛行士は、畳と壁をぶち壊して食う食う食う。そして踊る。

 はやふさ9号に搭載された人工知能CPUと文字で会話もする。

 こんな感じで。


 俺「ヒマな時、俺は何をするべきなんだ?」

 CPU「筋トレをすると女性にモテますよ。」

 俺「モテるって?近くに女どころか生命体がいないのに!」

 CPU「ごばばばばばばばばばばばば」


 最後の「ごばば」というのはCPUが「笑った」という意味だ。

 CPUが壊れるほど面白い意味なんだと。

 実際CPUが壊れたら俺は死ぬんだが。

 こんな風に「はやふさCPU」は冗談が話せる。


 俺「このあたりの宇宙空間には何があるんだ?」

 CPU「2キロ先にファミリーレストランがありますよ。」

 俺「もしカフェ・サンデーがあったら停めてくれ。」

 CPU「残念ですが和風レストラン鬼飯です。」

 CPU「べぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」



 ☆は100超えてますけど、やはり紹介したい作品。

 一気読みしてくだされ。評価通りに面白いです。

 このまま宇宙の海で餓死を待つだけなのかという状況を一発逆転!

 解決方法もまた、ぶっ飛んでる。

 とんでもない状況のハズなのに、ほんと笑わせてくれます!


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