暗い過去と明るい未来の狭間

「暗い過去と明るい未来の狭間」作・めけめけ さん

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885225268


 作者様の作品紹介


 50歳という年齢になって半年が過ぎ、50代も板についてきて・・・なんて言ったら諸先輩方に「ガキが何を言う」と怒られそうですが、実際20歳、30歳、40歳の成りたては、何事もしっくりきませんでした。

 それがどういうわけだか50歳の自分がどうにも居心地がよく、ついつい口が軽くなってしまい、恐らくは僕よりも若い読者の皆様には、どんなに酷くて辛い日々を送ろうが、ここまでくれば何とかなるものだと・・・そんな甘いことを書くつもりはありませんが、人生捨てた物ではないというのは、あながちウソではないというお話をしようかと思います。


 ◇


 エッセイです。

 同年代の作者様なのですが、同じ時代の空気を吸って生きてきたからでしょうか。読むたびに思うのが、似たようなものに影響されて生きて来たのだなぁということ。それって、なんか嬉しいんですよね。親近感があるんです。


 カクヨムは若い人が多いでしょうが、四十代オーバーもそこそこいる印象です。

 同世代には共感を。若い方には経験のお裾分けを! 励まされます。

 エッセイって上手く要約できないので、一話分を引用させてもらいます。


「第64話 何をやっても上手く行かない時には…」


 上手く行かない時は、本当に何をやっても・・・いや何もしなくても上手く行かないですね。いや、そう思い込んでいるだけで、物事には原因と結果があって、起こるべきして起きている――気分のせいではないはずだ。

 それでも、上手く行かない時というのは、因果に関係なく上手く行かないと感じてしまいますよね。そう感じるあなたは正しい!


 実は世の中、物事は大概、上手く行くようになっているのですよ。なぜなら、人間、目指す方向が一緒だからです。

 皆が”そうなりたい”と思っている筋道の上にいる限りにおいては、降られたサイコロの丁半のでる確率は半々ではなく、皆が望む方に偏るのです。

 だから、上手く行かないと感じるときは、逆の目に偏って結果が出ている状態であり、そこに因果律は関係ないのです。


 因果律に囚われて、こうしたら必ずこうなるはずだと期待し、それが裏切られ続ける状態――これが上手く行かない時の正体なのではないでしょうか。

 つまり多くの人が丁を望んでいるときにあなたは半を選ぼうとしている――流れに逆らっているのではないでしょうか?


 それは善し悪しではなく、失敗が付きものというチャレンジをしているときに良く起こります。例えば皆が知らない、試さない、望んでいても具体性が思い描けないような”新しい事”。それをやろうとしているのであれば、まず失敗ありきということです。


 そしてもう一つの可能性――上手く行かない事は、それが発生する時期に問題があるのかもしれません。慣れによる基礎基本の形骸化、経年劣化、無理無駄による傾きや偏りの揺れ戻し、寄り戻し。そういうことが起きているタイミングなのではないでしょうか。


 さて、ここから先は持論中の持論なのですが、上手く行かない時の過ごし方について僕が思うこと。”何をやっても駄目だということは、何をやってもいい”。

 もちろん犯罪を犯せとか、無茶をしろとかという話ではないのです。上手く行かない時は慎重になりがちなものです。そして上手く行っているときほど、危険なことは避けて通るし、可能性の低いことに力を注がないものではないでしょうか?


 鼻からそんなことは気にしないという剛毅な人はそのままでいいのでしょうが、僕を含め、多くの人が”駄目なときは、何をやっても駄目”と意気消沈して積極性に欠くでしょう。

 ここは一発逆転。どうせ何をしても上手く行かないのだから、失敗ついでにあれやこれを試して置こう、駄目で元々、上手く行けば潮目も変わる。


 どうです? もし上手く行かない時があったら、一度試してみては?

 では、また次回。虚実交えて問わず語り。


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