企画用

忠臣蔵

推敲対象作について(題名・キャッチコピー・あらすじ)

題名:召喚術士と図書館の魔女 【走れ!エランダーズ(Run Erranders run!)〜Adobe adolescence〜】


キャッチコピー:この手に魔法を!!できればそこを曲げてなんとかお願いしますこのとーり!


あらすじ:

『 冒険者になることにしました

  探さないでください 』


書き置きを残して家出をした、バールことバーレイ・アレクシアは若干15歳の、牛のように肉付きのいい少年だ。


持ち前の好奇心と商魂たくましさで夢にまで見た王立魔法大学に入学し、魔法使いの弟子になる。


「……おれは召喚術士になろうと思います」

「……あんたバカなの?」


アルシンド(比喩)な髪型のオネェ口調でののしる師匠に、なにからなにまで総ツッコミを受けながら、


図書塔で不気味な少女と友達になろうとしたり、


魔法でスベるくらいなら、死霊にとり殺されるのもやむなしと思ったり、


食堂のお姉さんに恋をしたり、


つながりを得ながら自分の身の丈で青年の階段をのぼっていく。



「だって、魔法の名前叫んだ方が、かっこいいじゃないですかっ!!」

 弟子は床から熱弁を振るう。勢いに任せた、バールの本音であった。

「そういう魔法使いもいますよね? いるって言ってほしぃぃぃいっ!!」

 バールの両手が地面の土を握りしめる。

「いるけど」

「ぃやたっ!」

 思わず拳を固めて勢いよく肘を引く。何度も。

「多分、頭悪いんだと思うわ」


 □

□ 


「 我が声は汝なり 汝は〈鍵〉なり 

 〈鍵〉は あまねく世界を視る者なり 」


 いつか召喚術の講義で読まされた古代語の言葉は、呪文だったようだ。


「 我が声は〈鍵〉なり 」


 杖は発動し『鍵』となり、さらに『鍵』の定義は声へと移行した。 


「 されば声によりて 世界を開かん 」

 

 杖にはめ込まれた石の輝きは強さを増し、呼応して足元の魔法円が魔力を帯びて燃え上がる。


 術者の『鍵』となった声が、異界へと手を伸ばす。


「消失点0を破棄、9から5、2番目の扉を閉じ、今より4番目の世界に問う」


 何かが起きていた。

 バールには吹き荒れる高密度の力と、それを視覚化したような光しか見えない。途方もなく大きく深遠な気配が見えない向こう側からここへ、肉薄している動きがわかる。


「始まりの混沌、その名を問う」


 これと同じことを自分にもやれというのか、本当に?

 詠唱すら長すぎて覚えきれそうもないのに!!


「〈神の手で水を結び そびえ立つ波を持て この地に現れよ〉」


 呪文は完成した––––––





〈 I期 登場人物 〉

◻︎バーレイ・アレクシア

バール。港の大店を実家にもつ、人当たりのいい少年。

平凡である容姿と性格と人生経験全般にコンプレックスを抱いている。


◻︎レオン・マクシミリアン

マリテュスの外にけして出ることのない偏屈者で通る講師。召喚術を専門としその講義を行うが、求めるレベルが高すぎて誰もついてこない。

図書塔の古代魔法部門の司書でもある。

二つ名は〝深遠の魔術士〟


◻︎ミンシカ

図書塔でバールが出会った赤い瞳の少女。

「できるだけ人間以外の友達を作んなさい」というレオンの指示を思い出し、友達になろうと一緒にゲームをしたり、おやつをあげたりする。

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