兼業作家が日々思うこと。

ああ、もったいない。

　久しぶりの更新。

　いや、まぁ、これは完結させずにダラダラ言いたいこと言うだけの所だから、ネタがない時は更新しないわけでして。

　それより奥さん、聞きました？

　とある方のエッセイを読んで、「えー！　それもったいない！」って思ったことがあって。

　そのことなんですけどね？

　……いや、読んでる方が男性なのを加味しなかったことは謝りますけど、今だけ奥さんでいてください。

　いいじゃん、奥さんで。いいから聞いてよ奥さん。

　とある方が「これは面白いぞ！」っていう話を考えて、色々練っている間に同じようなネタで先を越されたっていう、よくある話といえばそうなんですけど。

　誰かに「真似してる！」とか言われたとかなんとか……。

　丸ごと真似していたら言ってもいいかもだけど、これはあくまでも「設定」の話だろうて。真似とか言う前に落ち着いてほしい。

　それだったら何かい？　異世界テンプレを書いてる人はどうなるんだい？

　始まりの設定や状況とかが同じでも、ストーリーが同じように進むわけないでしょう。違う人間が書いているんだから。

　もったいないと思いません？

　先を越されたとしても、書いていいと思うんですよね。私。

　視点を変えれば、それは別の話になるだろうし。面白いと思った部分はそのまま描くみたいにすれば、いいと思うんですけどね。

　んー、例えばですよ。

　設定として「自分の部屋ごと異世界転移」っていうのがあるとしますよね。

　でも、その設定で色々な人が書いている。いくつか読んだけど、設定が同じでも話の流れは全然違ってた。

　主人公が男か女かでも違う話になるし、出てくるキャラクターで別の世界が広がっていくし。

　作者が描きたい、面白いから表現したい部分っていうのは、まったく同じものではないはずなんだ。

　だから、もったいない。

　私はその人が描く、あの設定の話を読んでみたい。

　日常の中から得た経験から「こういう話はどうだろう？」って、そこから生まれたその物語を。

　似たような話になってもいいと思うけど、きっとそうはならないだろうな。

　だって、その人のエッセイにはたくさん迷って悩んでいるものがあったから。

　迷って悩んで、それでも前を進んでいく、キラキラな話が出来あがる気がするんだ。

　視点を変えてみてほしい。

　思考を切り替えてほしい。

　これじゃなきゃダメというのは、創作にはないのだから。

　もっと広く、楽しく、自由に世界を描いてほしい。

　でも、悩んじゃうんだよね。

　うんうん。わかる。やれやれだよね。