ちんち〜んさむらい、今日もキリッと参ります
チャッチャラバベ太郎
第1話 これぞ抜刀ちん魂歌
「てて、意外とヤるねえ……お兄さんまいっちゃうよ。下衆どもの癖に」
突然だがとある野武士の鎮丸は、絶体絶命の窮地に追い込まれていた。
江戸の町を盗んだ女子でパコリ出す悪徳集団「水戸肛門」との戦いで毎日息子を慰めた右腕を負傷し、愛用する日本刀のギガティックセイバも萎えて折れてしまい数人に囲まれていた。
だがしかし、洗車と評して全身にぶっかけられる女子達を見捨てて逃げては一生武士として世間に顔向けが出来ない。彼はドMではなかったのだから。
「ゲヘヘ、とうとう追い詰めたぜ。可愛い顔しちゃって。まずはそのヘナヘナしたおちんちんを切り取る所から整備を始めチャオッカナ?」
下卑た笑みを浮かべて下半身をスケスケのふんどし一枚で実質露出した「水戸肛門」の幹部、透けさんが鎮丸にじわじわと迫る。部下達も傷ついた彼の色気に今にも襲い掛かりそうだ。
「おいお前ら、最初にヤるのは俺からだからな、手ェ出すなよ」
「そうだな。俺も最初に殺るのはお前のつもりだよ」
ニタリ、と笑顔で鎮丸はそう答えた。
「俺のもう一つの剣を見せてやる。惚れるなよ?」
「ハァ?今からテメェのケツを掘れるの間違いだろォン!」
透けさんは一気に鎮丸に飛びかかった。
「抜鎮、魂歌」
わずか、0.01秒。
彼の荒チンは1919分割されていた。
「お前達が犯し殺した女(おなご)の数だけ切った。恨むなら己を恨め」
そう言った声は明らかに先ほどとは異なっていた。
いや、声だけではない。
髪は真っ赤な血の色に染まって腰までの長髪に、全体的なシルエットが小柄かつ丸くなっている。胸元はほんの、ほんのささやかながら少しだけ膨らんでいた、と思われる。
そして何より。
手にしていた剣が異なっていた。
「か、かかれぇーーー!」
誰かが言ったその声で一斉に集団が動いた。
だが、何人たりとも関係ない。
「抜、チンッ!」
目にも留まらぬ早業で、刀は脳天ストライク。
アナル手足よ害悪息子を、一刀両断このちんちん。
彼にはある特異能力がある。それは「極限まで精神をちんちんに集中させる事で最強の剣」とする能力であった。
抜かれたちんちんは赤くピクピクと震える極太の刀となり、頂点から吹き出す汚れなき白き魂が刀全体を包み込み全ての姓悪を断つ罪の執行者と化す。
彼、いや彼女を止められる物などこの場には1人もいない。
彼女になってるのは何故かって?そりゃ抜いたら穴が出来るよね?バッカ言わせないでよ。
「控えおろうwwww控えおろうwwwwこの院(ブシャッ)」
「目に入るわけねえだろ、インポ野郎が」
「あわわ…うわわわわあ!」
「逃がさん、1人もだ」
囲んでいた集団を殲滅した後、未だにパコり続けていた集団に飛び込んで切り捨てていく鎮丸。いや今は鎮子とでも呼ぼうか。
「こ、このお!」
残された嗅臭さんが手入れもしてない剣を振りかぶって最後の抵抗を見せようとする。
「これがっ、俺のフルパワーだ!」
雄叫びを上げると、周囲の死体から謎の「気」が集まってくる。
「これが、365日まぐわい続けた俺たちの進化だ!」
それが彼の人間としての最後の言葉だった。
メキメキと音を立てシルエットが書き換わっていく。
拳は2つの大きな球に。ヒゲは陰毛に。頭はチンカスがこびりついた先端に。
彼は、巨大ちんちんへと覚醒したのだ!!!
「ちんちぃいいいいいん!!」
巨大ちんちんが鎮子を狙って突進してきた。
「…全身が弱点に見えるから弱点が分からん!」
鎮子もたまらず逃げ出した。
巨大ちんちんのヘッドバットや地響きから辛うじて逃げ続ける鎮子。
流石の鎮子もこの妖レベルの性欲モンスターの前では肩で息をせざるを得ない。
「…あれでいくか。チャンスは一度だ」
岩陰に隠れていた鎮子は一気に巨大ちんちんの前に飛び出した。
腰を落とし、一つの稲妻の様に一歩を踏む。
骨が軋み、肉は悲鳴を上げる。
これぞ、彼の必「殺」技。
中、出し。
恐るべき勢いで発射されたホワイトなビームが心臓を貫いた。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
言葉にもならない遺言を残し、地に腐った肉袋が落ちた。
「大丈夫かい?」
服に付いた汚れを軽く払うと、鎮子はそっとボロボロにされ近くで息も絶え絶えな女性へと手を伸ばした。
「あ…あり…」
「…まともに喋れなくなるまで痛め付けるなんてな、任せて」
そう言うと、彼女は自分の剣を女性に向けて………
「飲み込んで。俺のこいつを」
咥えさせた。
すると女性の体が真っ白な光に包まれ、周囲のまだ意識が残ってる女性達も驚く。
そして、光から解放された女性はというと……
「嘘!体が軽い!傷一つない!今ならどんな男もボコボコに出来そうな気がする!」
「あ、ちゃんと処女膜も再生してるので子供とかの心配は要りませんよ!」
「やったー!」
それから、鎮子は女性全員を回復させてその場を離れた。
そのまま禁断の剣を鞘(からだ)に収め鎮丸に戻る。
報酬はいらない。女性の幸せを守る事が彼の使命であり救いだからだ。
次の町でも彼は困った女性を自慢の刀で救うのだろう。
行け!鎮丸!伝説のちんちんさむらいへの道は険しいぞ!
ちんち〜んさむらい、今日もキリッと参ります チャッチャラバベ太郎 @newbook22
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます