僕の扱い方



とにかく 君は 知らないことが多すぎる

紅茶のいれ方だって

スパゲティのゆで方だって

玉子焼きの作り方だって

みんな 自己流で ひどいものだ 見ちゃいられないよ

これでいいんだ って開き直っていれば 僕も文句が言えるのに

いつだって 君は うまくいかないことに悩んでるんだ



僕との付き合い方だって ひどいものさ

散歩をしているときも

助手席に座っているときも

カンパリソーダを飲んでいるときも

いつも 自分のことしか考えてないだろ 悲しすぎるよ

これでいいんだ って開き直っていれば 僕も文句が言えるのに

いつだって 君は うまくいかないことに悩んでるんだ


だから 僕は 君を放っておけないだろ



・・・ひょっとして 僕の扱い方を君は知っているのかい?




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る