15 何か?…

散歩をしていたら、ノスタルジー誘う民芸品のような茅葺の家に出会った。

 決して立派な家ではない…上がり框一間ほどのこじんまりとした家。

 框は隅々まで洗い込まれ、本来の生地の色が褪せるほど真っ白に洗われた雑巾が裏の入り口に干してあった。

 庭の木々はよく手入れされ、裏木戸に咲く竜胆に計らいが見え、

ここの住人の生き様が垣間見えた。

 覗いた猫までかしこまって見えて、居住いをただし

「何か…失礼ですがどなたさんで…」と訪ねられたような気がした。

 ここに、ひっそりと日本の美を継承してる人がいた。


 じわぁ~っと 感動…した…。

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