24 過ぎ去りし日々… テネシーワルツ
夫の祥月命日が近づくと友人らからお酒が届く。
ジンやバーボンが好きで冷酒が好きだった。
今、外国では日本酒がブームらしいよ…って夫の写真に情報として伝えておいた。
彼の前にお酒の種類が並んで賑やかになる。
普段はこんなに並ぶ事は滅多にないので、
きっとこの時は雲に腰かけ、機嫌好く飲んでるに違いない…。
秋になると何かジャッジーな気分になって、ジャズの好きだった夫に連れられてよく行ったジャズバーを思い出す。
小さな店でドアーを開けるとSP盤の掠れた音色が怠く店内を流れ、見慣れた顔の仲間たちがカウンターを陣取っていた。
年齢も仕事も何も知らない…あーちゃんとか、べんさんとか呼び名しか解らないそこでしか会わない仲間達だけど、店で会うと10年来の知り合いのように仲が良かった。
せいちゃんという吃音症の男の子もいたなあ…ジャズの雑学にめっぽう強くて、博士ってみんな呼んでいた。
みんな元気だろうか…私達の事覚えているかなあ…。
https://www.youtube.com/watch?v=75AKlsFBJi4
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます