異世界転生は使い魔と共に!!

藤井高

第1話 使い魔と共に異世界に行こう!!

「はー、何でこうなるかな…」

高層ビルや学園がなどが並んでいる未来感溢れる都市と言える場所に泉田優衣は来ていた。否、正しくは連れて来られた。

「別に良くない?」

突然隣から声が、聞こえたかと思ったらそれは私の目の前に現れた。

それは堕天使を思われる羽に少女の姿をしていた。

「わ!?あ、あなた誰!?」

いきなり飛び出すから驚いて声を上げてしまった。

「まだ名前、言ってなかったね。私の名前はレイ。あなたの使い魔となります」

「え!?使い魔ってあの!?ラノベとかに出てくる!?」

少し興奮しながら聞き返す。

「はい、その使い魔です。早速ですが契約の術をしましょう」

「えっと…私はどうすれば良いのかな?」

(私、魔法も使ったことも見たこともないのにどうしろって言うのよ…)

すると、使い魔は少し考えてからこう言った。

「私が、術式を形成しますので、それが終わったらこう言って下さい。『レイを私の使い魔として受け入れます』と」

「うん…」

私が返すと、レイは目を閉じ集中していた。

その瞬間、私の足元に魔法陣が浮かび上がった。

「わ!?」

当然、私は驚く他なかった。

「それではいいですよ」

「レイを私の使い魔として受け入れます」

すると、足元にあった魔法陣は消えた。

「これで使い魔の契約完了です」

「よ、よろしく」

「よろしくお願いします。この世界では術式を演算して魔法陣を形成して詠唱または無詠唱をして魔法を使います。」

「なんか難しいけど頑張るよ……ってそれも私の小説と同じ設定だよね、さっきまで忘れてたけど」

「そうですね」

この世界は私が書いていた小説の設定に基づいている。

レイは、こちらの方を向いてこう言って来た。

「突然で悪いんですけど、学園に入学してください」

「本当に突然だね!?何で?」

「それは…あなたにこの世界で主人公になってもらうためですよ」

(あ、そういう事か…)

私はその言葉を聞いて初めて、転生されるときに聞いたあの声を思い出した。


私は、学校から家に帰る途中信号の前で止まっていた。信号が赤になっていたからだ。

そして、信号が青に変わり私は横断歩道を渡ろうとした。がその時、頭に直接語りかける様な声を聞いた。

『私と一緒に、こっちの世界で小説の続きを書いてください』

そしてこのあと、足元に魔法陣が浮かび上がり、そのまま辺りが光り輝いたかと思うと、私は転生していた。

あの時は意味のわからなかった言葉。だが今ならわかった。


「まー、魔法も使ってみたかったしいいよ。私、主人公になるよ!」

「それでは、入学をしましょう。と言ってはなんですが…もう入学式は終わってしまっているので、転入という形で」

「わたかった。で、いつ?」

「今日です!」

(絶対、計画的犯行だろ。私を転生させたの…)

そして私は、転入をするべくレイと共に学園へと向かった。



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