救出と帰還


[主様!この壁破壊するので離れてください!]


シュルルルルルルルルルズドーン!


俺と風龍の部下達は順調に攻略を進めている。途中途中でアンドロイドと対戦はしたが、余裕で片付けてきた。


「ここか?例の場所は」


ドアを開けるとそこには、ミノタウロスの雌が何やら薬のような物を投与され、お胸様も地面に着きそうなほどの大きさになっており、ものに触れるだけで達してしまうらしい。うん、しかもこんなのが4000頭だ?マジかよ

しかもこの他にも改造される前の状態の魔物の姿もある。


「風龍よ。この数だが大丈夫か?」


[まぁー。1万くらいの数なら乗せられる荷台を持ってきたんでそれに乗せればいけますね。速度は少し落ちますが]


「分かった、なら頼む。俺はちとこの先のやつを片付けてから戻る」


[分かりました。ご武運を]


なにやら色々と大変そうだったがようやく乗せ終わった風龍達は無事牧場へと向かったようだ。


「んじゃあ、行きやすかー」


そして、奥の扉を開けるとそこには

改造を施してあるキメラの姿があった


「はぁ。まーためんどいの造りやがってコノヤロウ」


ギシャァァァァァァァァァ!!!


あちらもこっちに気づいた様なので、久しぶりに思いっきり暴れようと思う。


「魔法付与。火属性」


まずヤマタノオロチに火属性を付与し、デッドストライクに闇属性を付与させる。


「ウルァ!


ギンっ!ギャギャギャギャギャギャ


激しい攻防が繰り広げられる中、だんだんとキメラが弱ってきた。なぜなら、デッドストライクには傷付けたものの生力を吸い取る力があり、それに闇属性を付与したことによりそのスピードが上がったため、弱り始めたのである。


だが、そこで引くキメラではない。口から炎だのビームだの放ちながら攻撃してくる。


「チッ!そろそろおしまいにするか」


そう言い、放つのは親父から引き継いだ俺と親父の必殺技


《ゲル・インファイア》


これは、闇属性と火属性を織り交ぜた必殺技で、獄炎の炎とダークホールのような闇が喰らい尽くすという俺の中では一撃必殺といっても過言ではない。


ギシャァァァァァァァァァ!!!


さすがのキメラも耐えきれずに絶命したようだ。


「さて、仕事も終わったことだしそろそろ家に戻るか!」


そして外を見ると、ちょうどガリム達も全滅させた様だった。


「皆の者!我々の勝利だァー!!」


ウォォォォォォォォォォォォ!!!


そんなこんなで帰路へ着く頃には、

朝日が登ろうとしていた。

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