カクヨムアプリの更新について

カクヨムアプリが更新され、「いよいよヨムヨムアプリから修正されるのか」と大きな期待を胸に使用すること、一週間。


予想を斜め上に裏切る修正だったのですが、個人的には「まぁよかったかもね」という印象。


iOSやAndroidのカクヨムアプリは、アプリ内で下記の機能が利用できません。

・新作を公開

・新エピソードを公開、修正

・自主企画に参加

・コメントに返信


主に作家側の機能が制限されているという印象となります。

ただ、技術的にはかなりそれに近い事ができるようになってはいるのです。


・他者作品へのコメント

・他者作品へのレビュー、コメント

・近況ノートへのコメント(自、他人問わず)


いや、なんでですか、という感じです。

作品の公開などについてはいろいろあるのは理解するとして、コメント書けるんだから返事できてもいいでしょとは思うし、いろいととチグハグでした。



しかし両OSとも、ブラウザからならフル機能が利用できます。


「じゃあ最初からブラウザ使っておけばよくね」と思われる方もいるかも知れませんね。実際そのとおりです。


ですがブラウザアプリは、端末のスペックに如実に影響を受けます。ミドルクラス以下の端末では、快適に操作できるとはいい難いでしょう。さらにそこに文字を入力して編集ともなると、文字の変換速度やレイアウトの問題、バッテリーの持ち時間など複数の問題から、快適とは無縁の世界がやってきます。


だからこそ、アプリで対応できるようにしてもらいたい。


実際、同じ「ヨム」という作業でも、アプリのほうが快適です。レイアウトも最適化されるし、フォントも見やすくなる。特に画面いっぱいに小説が表示されるというのは、見た目の印象から来る開放感が結構違うものだったりします。


電車での移動時間や出張が多い私にとって、この持ち歩くデバイスでの「カクヨム書く生活」の充実は重要だったりするのです。


そして今回の更新。

追加されたのは「小説管理ページへのジャンプ(ログイン状態で)」というものでした。


なんだかなー。うーん、なんだかなー。


ブラウザのお気に入りやタブ、または別枠での操作をしておけば、そもそもそのショートカットは不要な気もします。

ですが直感的には扱えるので、無いよりはまし。

結局、ブラウザで操作するということは変わりないのがまたまた微妙。



一方、でアプリだけの機能が追加されているのは驚き。



それは「ジャンル別の注目の作品」の追加です。



ブラウザ版カクヨムでは、トップページに「注目の作品」なるものがピックアップされます。非公開のアルゴリズムによって、例えばアクセス数とか公開日時とか文字通り注目できる要素に加えて、ある程度のランダム要素を加えてピックアップしているとのこと。これによって隠れた作品が永遠に埋没されることのを防ぐ効果を期待しているのだとか。


これが、アプリ版カクヨムでは、ジャンル毎に表示されるようになりました!!

すごい! 画期的!

各ジャンル毎に五作品って少なすぎる気もするけれど!


でもこれは本当に画期的なことだと私は思うのです。

人気ジャンルは競争率が高すぎて結果として埋没しやすいし、不人気ジャンルはそもそも日の目を浴びる機会があまりにも少ない。

好みのジャンルを理解した読者が、埋没した作品を発掘して、それを流行らせるきっかけになるのだとすれば、それは大きな改善だと思います。


そうすると今度はなぜブラウザでそれが利用できないんだという話になるのが、悲しいオチなのですけれども。



私はカクヨムというサイトは、他の小説投稿サイトに比べて、作家様方のレベルが高いという印象を受けます。いわゆるケータイ小説というレベルから次の次元へと達した作家様が多くいらっしゃる。

だから、ほとんどの作品が読みやすい。

中には専門的知見から多くのことを教えてくれるエッセイなどもありますし、ジャーナリストが鋭い視点で切り取った作品なども多くあります。

カクヨムのジャンルとしては存在しませんが、純文学もそれなりに多くあるというのがまたポイントかと思います。


今回のアニメ化をきっかけに、カクヨムの注目度が大きく上昇する可能性があります。読み専の増加なども期待できるでしょう。


今後も中立の立場でユーザーフレンドリーな運営でいてほしいですね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る