イヤホン VS ヘッドフォン
さて、あまり細かい事を語るより先に、皆様が最初に知りたがるであろう、対外的な違いを語っておこうと思います。
Q、音質はどっちがいいの?
A、価格が同じなら、ヘッドフォンの方が上
電化製品全般に言えることですが、性能が同じなら、小型化する方がコストがかかります。ヘッドフォンの方が大きく、振動して音に変換するスピーカーの部分も大きくなり、また多様な設計を取り入れることが出来るので、多くの場合、という前提付きですが、ヘッドフォンの方が音がいいです。
Q、複数持ち歩いたり使い分けたりしません。外出多し。どっちがいいの?
A、イヤホンをおすすめします。
まずヘッドフォンは大きいです。そして、音漏れも結構多いのです。電車の中で聴いたり、カバンにしまったりを考えると、イヤホンの方が便利だと思います。ヘッドフォンは髪型崩れますしね。それでも首にヘッドフォンを掛けている人達というのはズバリ、音質重視なのです(まれにファッション重視の人もいますけどね)。
Q、じゃあ細かいところで。イヤホンとヘッドフォンの音の違いを一言で!
A、音の広がりが違います。
最近のイヤホンは「カナル型」と呼ばれる、耳栓のようなパーツを耳奥に突っ込むタイプが主流です。音漏れも音の侵入も少ないので、クリアで距離感が近い音質を楽しめます。脳内に直接音が流れ込んでくる感覚というのは、自分の世界に没頭したい時には大変便利です。
反対に、ヘッドフォンは耳を覆っているとはいえ、耳の外で鳴っている音を聴く状態なので、スピーカーで聴いている感覚に近くなります。
またダイナミクスレンジと呼ばれる、音の強弱の強さがイヤホンより大きいです。これによって音の立体感が生まれ、空間を強く認識できるようになります。これが、音の広がりとなって感じるのです。
Q、いやぁ、そうは言ってもさ、それって繊細な人だけなんでしょ? わかるの。
A、いいえ、聴き比べる機会さえあれば、誰でもわかります。
例えば人間は、自分の前から話しかけられたのか、後ろから話しかけられたのか、簡単に区別が付きます。左右の耳に入ってくる音量は全く同じなのに、です。
これはなぜかというと、耳の形が影響してます。後ろから来た音は、前から来た音に比べて、耳の部分に衝突して迂回してから鼓膜内に侵入します。その都合、高音部分が少し減少した状態で耳に届きます。その他にも、部屋の微妙な反響音の違いを瞬時に感じ取って判断しています。
つまり人間は、同じ音を聴いても、その微妙な音の迂回や音質の違いで、容易に音の発生場所を特定できる、優れた聴覚を持っているのです。
例えば、同じ音楽を聴くのでも、CDプレイヤーから流れた音と、携帯電話で再生した音では全然違うことに気がつくでしょうし、人と会話する時だって、直接話し掛けられるのと、携帯電話のハンズフリー通話では、全く音質が違うし聞きやすさが違う事を認識できると思います。
なのに、ヘッドフォンやイヤホンで音の違いがわからない訳がありません。
しかし実に多くの人から、「本当に音質って違うの?」って質問をもらいます。
これは何故かと言うと、単純に、聴き比べたことがないから、わからないだけなのです。
カップラーメンとラーメン屋さんのラーメンの価格が違うのは、食べ比べればわかるでしょうし、安い車と高い車の乗り心地や運動性能が違うのも、試乗すればわかります。香水の違いだって、テスターが並べられていれば、殆どの人が嗅ぎ分けられます。
もちろん金を出せばいいものが買える、というのが、必ずしもイコールではないことを、皆さんはその人生から知っていると思います。
なので大型家電量販店では、イヤホンやヘッドフォンを視聴できる環境が用意されています。自分の携帯プレイヤーを差し込んで、お気に入りの音楽を流せる。
そうすれば、その違いに感動するでしょう。中にはものすごく好みの音質のものがあると思います。
あとはそこに費用を捻出するかどうか、という一点のみですね。
さて、まずは違いがあるよ、という概念的な部分を語ってきました。
これに興味を示される方が多かったりした場合は、いずれさらに細かい部分をお伝えして行ければと思います。
例えば、メーカーの違いでどうなのか、とか、使用の違いなど、ですね。
ご興味がある方がいらっしゃれば、コメントで教えていただけると幸いです。
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