前のエピソード――摩訶不思議な法則。

どちらかと言うと、この婚活エッセーは女性向けですが、今回は女性向け、ならぬガチで女性限定。女性版としてお話しします。

婚活を始めよう！と思ったあなた。活動する場所はパーティー、ネット、結婚情報サービスなど、色々ありますが、今回はネットや結婚情報サービスで活動する事を決めたとしましょう。どれも、基本は相手のプロフィールや写真などを見て、申込メールをして、相手がＯＫしたら実際に会う、というパターンだと思います。

ここで余計なお世話ですがアドバイスします。なぜか女性に多いのですが、自分に申し込みをしてくれた相手から、運命の相手を選ぼうとする人が非常に多いのです。

これで本当に良い方がいて、うまくいった、又はうまくいっているのなら構いません。私のアドバイスも余計なものとして聞いて頂かなくて結構です。

ですが、冷静になって聞いて下さい。

申し込んでくれた方で、本当にいい人っていましたか？

または、申し込みもする、申し込まれたら会う、と両方で活動している人は比率で考えて下さい。

自分から申し込んで実際会った人と、申し込まれて実際会った人、どちらに「普通」の人が多くいましたか？

申し込んでくれて実際会った人には、自分の理想とはかけ離れている人とか、そもそも大人としてどうだろうと言う一般常識がない人だったり、失礼な人が多くありませんでしたか？

それもそのはずです。なぜなら、男性には多いパターンなのですが、女性の写真と年齢と居住地がＯＫならとりあえず申し込む、という人が非常に多いからです。

つまり、

女性の写真：自分の好みの許容範囲かどうか

年齢：大抵、男性はうんと年下を希望します

居住地：自分と同じが圧倒的多数。または近場

ひどい場合はあなたのプロフィールを全然読んでない事もあります。だから実際に会ってみて「この人私と全然価値観が合わない。プロフィールに書いている事も覚えてない。なんで私に申し込んだの？」という人が頻出するんです。

一般常識がない人、失礼な人が多い場合は、「若いならいい。誰かつかまれば」の考えで、同じ申し込みメールをたくさんの女性に送っている事もあり得ます。ネットで相手の身元保証をしっかりしないサイトの場合は、遊び目的の人もいるでしょう。

ごくたまに、あなたのプロフィールを読み込んで、あなたの人柄が自分に合うと思って申し込んでくれる、真面目な婚活中男性もいます。ただ、そういう人は大変少ない事を頭に叩き込んでおいてください。

相手が本気かどうかの目安ですが、お相手の居住地が遠方で、あなたの近くまでわざわざ出向きますよという場合は、あなたのプロフィールなどをしっかり読んであなた自身を気に入ってくれている可能性は高いです。

もう一つは、相手からのメールをしっかり読んで遊びか本気かを推理する事です。とりあえず、「これはどんな女性にでも通用するな」という内容のメールを出す男性は怪しいと思って下さい。

「よろしくお願いします」など、一文しかない場合はもちろん却下。

「写真を見て、あなたの笑顔が素敵で」なんてどんな女性にでも当てはまるような内容も却下。

逆に、あなたのプロフィールを読まないと分からないような事を書いている方は、本気度が高いとみていいでしょう。あなたのマニアックな趣味に言及しているとか、あなたの文面のこういう部分が自分と価値観が合うのではとか、あなたのプロフィールについて、プラス自分の意見もしっかり書いている人ですね。

もちろん、ここまでは一般論でのアドバイスなので、最終的に判断するのはあなたです。

メールはあれだけど、プロフィールからは価値観が合いそうとか、あなたの直感がいい！と言っているなら会うのもありでしょう。ただ、悩む場合、なんだかモヤモヤする場合は、上記の文面をしっかり読んで、会う、会わないの判断する目安にしてもらえばと思います。

「そこまでしなきゃいけないの！面倒くさい！」と思った方。

そうです。面倒くさいんです。だから、あなたに申し込んでくれた男性を探すよりも、あなたが申し込んだ男性と会う方が、ヘンな男性に会う確率が少ないんです。

何故かと言うと、あなたが申し込む側になるなら、しっかり吟味するじゃないですか。

たとえば、

・そもそもプロフィールをしっかり書いていない、またはいい加減な人は候補から外す

・プロフィールをしっかり読み込んで、自分と価値観が合うかどうかチェックする。（文章の書き方で、その男性が優しい性格か冷たいかもわかります）

・写真を見ても「これは2割増しかもしれない」とか「これは若い頃の写真を使ってるみたいだから現在はあまり期待しないでおこう」といざ会う時の気持ちの予防線を張っておく（冷たい言い方ですが、女性はこれはできていると思います）

・会う前のメールのやり取りで、実際その男性と会うか会わないかを最終判断する。歳相応のメールができない人（30代以上なら絵文字、顔文字を使う、草をはやす（笑っている意味でvvを使う））人は一般常識がないと切り捨ててもいいと思います。20代なら様子を見てもいいかもしれません。

メールの段階で合わないと思ったら、直接会うのはやめましょう。

ここまでしておくと、自分が申し込んだお相手の場合は、ごく普通の方が多いです。もちろん、誰にでも好みはあるので、残念ながら見た目が好みではなかったとか、性格、価値観の不一致などはあります。それはお相手にも言える事なのでお互い様です。ですが、連絡なしのドタキャンをされるとか、会っていきなりホテルに誘われるとか、一般常識を疑うような人には、まず当たらないと思います。

あなたもお相手と会うために、休日を確保し、お化粧してお洒落して、お金をかけてわざわざ外に出かけるんです。「あんな人最低。お金も時間も損した」なんて人とあたってしまったら辛いじゃないですか。

ただ、例外もあるでしょう。これだけ自分で申し込めと言っておいてなんですが、「私、選ばれ運があるの。申し込んでくれた人は、いい人ばっかり！」という方。または男運がなく、「周りからはやめておけと言われるんだけど、自分が選ぶのはヘンな人（ＤＶがあるとか借金癖、浮気癖がある）ばかり」という方は、申し込んでくれた男性を狙うのも手です。

ただし、その前に必ず自分が申し込んだ場合と、申し込まれた場合、どちらが普通の人が多かったかは比べてみて下さい。

申し込みの時にちょっと気をつけるだけで、「自分には合わなかったけれど、良い方に出会えて良かった。いろいろ知らない仕事（趣味、業界）の事を知れて良かったな」と、本当に婚活を楽しめます。申し込みされた人はヘンな人ばかり、と落ち込んでいるそこのあなた。自分から申し込んでみましょう。