生きと死、生けるものたちへ
あきのななぐさ
第0話梗概
内務省のスーパーコンピュータ「界」により選び出された人物を、国家が特別に育成することにより、多くの若い優秀な才能が輩出されるようになっていた。
だが、そのシステムはさらなる高みを目指すようになっていた。その過程で、合法的な事だけでは対応できなくなっていく。
そしてついに、内務省特務機関・国家保安局(通称、特保)と呼ばれる組織が誕生する事となった。
特殊な人材を開発することを目的とするその組織において、決して表に出すことのできない、様々な能力開発実験が行われていくこととなる。
しかしその開発には、様々な問題点も発生していた。
そんな中、それらを解決するための仕組みが望まれていく。
育成人材の保護を目的として活動する部門が必要であると。
『戦略人材開発部保護課』
そうやって生み出されたその部門もまた、特務機関の名に恥じぬものだった。
サトシ少年の企画する「つどい」。
それもまた、彼らの監視下で行われている。
***
登場人物紹介
真鍋 聡:22歳男性:内務省特務機関・国家保安局・戦略人材開発部・保護課課長。階級は三佐。
十五年前、スーパーコンピュータ「界」により最初に選出された天才児。その才能からか、異例な出世を遂げている。
倉田敬二:45歳男性:内務省特務機関・国家保安局・戦略人材調査部・監査課課長。階級は三佐。
「界」により選出された子供たちの表側を管理する。自らの所属する機関に対して、懐疑的な一面を持つ。
奥野祥子:40歳女性:内務省特務機関・国家保安局・戦略技術部部長。階級は将補。
クローン技術を支える記憶情報共有システム開発者。マイの実の母親でもある。
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