伝統的フリースタイルファンタジー

コウベヤ

第1話 シバックスの世界

その日、蛇愚地山羊人(じゃぐちやぎと)は最悪だった。

朝起きたら知らない森の中にいたからだ。

「なんだここはよぉ。頭がいてぇし何も覚えてねぇ。なんでこんな所で寝てるんだ俺は」

疑問は尽きないが知らない森だし、木にはキツツキがいる。

「キツツツツツ」

「うるせぇ黙ってな」

「キィーッ」

キツツキは飛んでいった。


「それにしても俺はどこまで来てんだよ。どうも播州赤穂より向こうに来てしまったらしいな」

ヤギトに前日の記憶は何もない。ただ自分が社会的に貧困層で無職だって事は覚えている。

「失うモノがないっていいよな」

ヤギトはポケットに入っていたラスクを食べながら森を進んだ。


森の奥でキツツキにつつかれている小汚いおっさんがいた。

「おい大丈夫か、ラスク食べるか」

「キツツツツツ」

ラスクを食べて満足したキツツキは天高く飛翔した。

「そんでお前何なん」

ヤギトは小汚いおっさんの首をつまんで尋ねた。

「わしは神様だぞ」

「あっそう、俺は神様は信じねぇんだわ」

宗教に興味なかったヤギトはおっさんをリリース。おっさんは駆け出して振り返り

「ようこそ、シバックスへ」

と言葉を残した。

それがこの世界の名前。

「ここシバックスって言うのか。いい名前だなぁ」


伝統的フリースタイルファンタジー主題歌

「ようこそシバックス」


作曲モスラ

作詞モスラ


祟りの時間じゃ


裁きの時間じゃ


どっぢだよ"


どっちでもい"い"よ"っ


人は皆罪人だから


細かい事は気にすんなって


ようこそシバックス


みんな友達みんな罪人


あの楽しかった応仁の乱を取り戻す


俺とお前の罪と罪合わせたら


テロ等準備罪になるのかな


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