第2話 ここから始まるその先の未来

あの出来事が偶然ではなく、必然と知ってから、奇妙な事起こった…

1000年後の自分が私の脳の中で生きており、自分の中のもう一人が覚醒し始めた。

2日振りに目覚めた時には積極的になったのだぁ…去年までとは違って、笑顔になって、友達も増えた。

今まで、話をした事がなかった女子からも、「昨日は突然キスされて、ビックリした。」とか、「男らしいんですねぇ?」とか何故か人気者になっていたのだった。

さらに、1カ月後に目覚めた時には何故か知らないうちに、プレゼントをもらうようになっていたり、現金も封筒に入っていたりと、目覚めるのが怖くなっていた。

突然過ぎて、一つずつ、問いかけると「一番頭が良くて、金持ちの白谷 さおりにみんながいる前でキスした、昨日から付き合って、現金をもらった。ちなみに、最後までいっている。」とか「一番強いと言われていた勝谷 智也を学校の屋上から吊るしてやった。」とか「学力テストで500点満点取ってカンニングの疑いが上がったけど…別の問題もやっても満点になったら、全校生徒の前で謝罪を受けた。もちろん、それだけならまだしも噂を流したPTAの会長の息子を監禁して、精神的にも追い詰めて、今では精神病院行きにした。」など、悪魔になっていた。


そんな事が度重なると目覚めたいよりも、以前の穏やかな日々を思い出したくなってくるが目が覚めた時の優越感はとても、心地よくなって来ていた。

しかし、最近、目覚めたのが、1年後になっており、高校受験の前日になっていたから、不思議だった。

「ごめんなぁ…起こしても目覚めないから、高校もこっちで決めたからなぁ…」

「えぇ…どこにしたんですか?」

「ほらぁ、ここだぁ!まぁ、奨学金で行けるようにしておいたから、大丈夫だぁ。」

「てぇ、新稲田高校って…?」

「駄目かぁ?なら、筑波山大付属でも良いけど…」

「大丈夫…君が決めてくれよぉ。俺には、理解出来ないから、申し訳ないが、学生生活を楽しんでくれ!」

「本当に良いのか?お前の人生かどうなっても、責任をとるのは、最終的にはおまえになるけど良いのかぁ…?解った、後悔しても知らないからなぁ…じゃ、そうするなぁ…」


その後、春になり、再び、驚かせられたのだった。

「よぉ、やっと、やっと起きたかぁ?」

「今は、新稲田大の法学部の3年だぁ…高校受験からだから、かれこれ6年かぁなぁ…」

「ちょっと、ちょっと、学生生活を楽しんでくれとは言ったけど…まさか、高校生活を飛び越えて6年ってどういう事だよぉ。何もがめちゃくちゃじゃないかぁ?想い出なんて何もないじゃないかぁ?」

「はぁ?お前の頭が悪すぎるから、しょうがないだろ?自分を恨めよぉ。それに、命を助けてもらっておいて、あんまりなんじゃないかぁ?それに、仮におまえが学生生活を送ったところで、計画は台無しにしてしまうからなぁ。それなら、食欲と性欲を楽しむ時は無理やりでも起こしてやるよぉ…とはいえ、地位と金の為にはあらゆる犠牲をする覚悟はあるかなぁ?まぁ、そうは言うなって、お前が手に入れる事が出来ない、金、人脈、地位も手に入れてやったのになぁ…眠らせておくのは簡単だけど、どうする?あまりに衝撃が大き過ぎて、現実逃避して殻の中にとじ込もるかぁ?おまえは、この6年間、何度も起こしたけど、すぐに寝てしまったけどなぁ…覚えているかぁ?」

「高校の入学式、全校生徒での会長挨拶、甲子園でのマウンド、女の家でのお泊まりなど、人生において、大事な選択の時は起こしても、気絶するか?駄目だぁ…無理って逃げたよなぁ?」

「解っているけど…俺が起きると共存出来ないのでは?」

「はぁ?共存していたけどなぁ…ただ、おまえが殻にとじ込もってしまったから、仕方がなくなぁ…まぁ、睡眠薬を飲ませたり、飲めないアルコールで寝かせていたけどなぁ…でも、最近はちっとも、効かないよぉ…俺がアルコール飲むとおまえが強くなった。人気者になれば、マスメディアが常にパパラッチをはじめて睡眠薬が手放せなくなった。でも、その解決にはおまえが必要だから、共存する事にした。1人より2人の方が楽しいからなぁ。」

「そう言えば、両親は?何処にいるのぉ…?」

「あぁ、馬鹿夫婦ねぇ?ここにいるかなぁ…」

っと下を指を刺した。

「おまえ、殺したのかよぉ?許さない、両親は俺を生んで育てくれたじゃないかぁ?」

「おいおい、勘違いするなって、このビルの下の部屋にいるから…俺が最上階から35階まで両親の部屋が5階から10階までになっているけどなぁ…まぁ、大抵は愛人に貸しているから、そっちに行くけどなぁ…」

「はぁ?意味がわからない…」

「だから、お前が寝ている間に、株で儲けた。まぁ、未来からくれば当たり前だけどなぁ。」

「まぁ、小さいビルだけどなぁ…」

「良かったら、外を見てみる?」

「ちょっと、ちょっと、ここは?」

「銀座だなぁ…銀座ヒルズが安かったから、購入した。」

「金があまっているから、これからは、政治家にでもなって改革するけどなぁ?そう言えば、覚えているかぁ?あの日記の事?」

「お前が書いたあの日記がそろそろ、起きるぞぉ…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る