魂の叫び2〜続編(この出逢いは!悪魔か天使か?)
末吉 達也
第1話 これは、必然それとも…
吉永 哲は都内の中学2年生でクラスの中では、目立つような、生徒ではなかった。
成績も中よりも、下の生徒で担任もクラスの中では目立つ事もないため気にもとめなかった。
クラスの中で、いじめにも合わないが、クラスにも溶け込む事もない為に、友人も一人もいなく、唯一の楽しみは未来日記を書くことだった。
20××年 4月10日
○○ニュースが桜の開花宣言を発表。
しかし、その日の夕方に雨が降ってしまい、○○市の桜町公園で行われる桜祭りが中止になる。
その場所を通ると、桜の散った花びらとともに、自転車できた、おばちゃんが神前橋の途中で桜の花でスリップして転倒する。
「なんや、この桜の花は、私のズボンが桜の花で満開やぁ!」と叫んで通り過ぎる。
20××年8月×0日
未来からきたアンドロイドの安堂 翔太君がこの街にやって来る。
その少年は私に「駅は何処ですか?」と片言の日本語で話してくる。
そして、私が「普通に話して下さい。」と伝えると、「私は普通に話しています。」と返してくる。
それに、対して「誰もが片言の日本語で話すと怪しまれます。」と伝えると、「そうだなぁ、でも、どうして、私が未来から来たのが君は解るのか?」と尋ねるだろう。
「それは、僕がアンドロイドの仲間だと伝える」と、安堂 翔太は仲間だと勘違いして、あっさり、ここに来た事を話すのだぁ。
そして、未来の大事な話を始める。
よし、今日はここまでにしよう。
哲、あなた、ご飯にするわよぉ。
たぶん、「とんかつにキャベツ、そして、豆腐の味噌汁、ポテトサラダに、冷奴」が晩飯だねぇ?
母さんが「すごいわねぇ?とんかつは匂いで解るけど最近はすごいわねぇ?全部的中。」
父親のヒロシが「その力を勉強に当たれば、未来は博士か弁護士ぐらいにはなるのになぁ…」
「父さん、いくら何でもひどいなぁ…」
「さとみも哲には甘くないかぁ?勉強しないで、小説?文章?書いているんだろう」
「解っていますよぉ、でも、哲が何かに夢中になって、机に向かうのはすごい事じゃないのぉ…誉めて上げて。」
「かぁ…しょうがねなぁ、哲、おまえは凄いよぉ!でも、都内で中間ぐらいの高校に行ってくれよぉ。」
「おいしかった。明日は少し遅くなる。そっか…確か、明日は桜公園の桜祭りだなぁ…楽しんで来いよぉ。」
「そうだねぇ。友達と行くよぉ。(いるわけないけどなぁ…)」
そして、未来日記の続きを書き始めた。
20××年8月×日
安堂 翔太は仲間と思い合言葉を話始める。
「そう言えば、合言葉覚えているよなぁ?」
「知らない訳ないだろう、99=X 100=π」と言う。
そして、未来を語り出す。
20××年 サマージャンボの10億円の番号AZ 2008○○この番号が当選から始まり…
20××年○○リニア鉄道一部上場一株○○円で取引、5年後には○0円で取引。
20××年○○が暗殺され、政権交代。
20××年○○均等○○が廃止により、○○時より、勤務出来なくなる。
20××年○○制が発令とともに、○○他10社の株が○○倍に上昇。
20××年○○円以上の資産がないと○○に出れなくなる。などの未来日記を書いて見た。
でも、明日、この未来にが当たれば、これは偶然ではなく、必然に変わるだろう。
20××年4月10日
いよいよ、未来日記が必然かそれとも偶然かそれとも空想なのか?
それを確認する日になった…まずは、今日の夕方に雨が降るだろうかぁ?
さてぇ、まずは、朝食を取るかなぁ?
今日は、久しぶりにパンだなぁ?
それと、ハムエッグとサラダ、牛乳とスープだなぁ…
たぶん、母親は「哲、顔を洗って、歯を磨いて朝食よぉ…今日は久しぶりにパンにしました。たまには、良いでしょ?いつも、お弁当作るから、仕方がないけど…今日は哲も午前中で終わりだし、お父さんは出張で茨城に行くから、楽したいのぉ。たまには、お母さんの変わりに、ご飯作って欲しいなぁ?」って言うだろうなぁ。
そして、父親が「わかった、今度から毎週、水曜日と日曜日は朝食作るから、拗ねんなよぉ。」と言うだろう。
それを受けた母親が「拗ねただけ…でも、水曜日と日曜日は一緒に作ってねぇ。」と言うのだろう。
そして、「拗ねた顔も可愛いなぁ…」と言い、頭をナデナデするなぁ。
その次の日は、夜の営みとなるなぁ…まぁ、夫婦が仲が良い事は良い事だなぁ…
これまで、お母さんは夫の浮気で離婚して、吉岡オートの事務員をして、夕方から介護をしていたと思うと頭が上がらない。
父親は、今まで、独身でいたのが、不思議なぐらいに、ハンサムでかっこが良かった。
母親の話だと事務員として働いていた後に介護の方で生計を立てるようになってから、メールが2ヶ月に数回来るようになって、食事をした時に、好きだった事を伝えられた。
その後、毎日のように、メールなどがきたとの事。
さすがに、お母さんも「恋愛対象ではない。婚活頑張って下さい。」と伝えたが、その反応を受けて「今は恋愛対象でないだろうけど、明日の事はわからないよなぁ?好きな気持ちがあるので、友達以上恋人未満の正義のヒーローで宜しくお願い致します。婚活はしません。」と決意表明のようなメールが来た。
その後は、休みのシフトと1週間に2回程くるメールが2年以上続き、その都度、数ヶ月に1回の食事をする中になった。
さすがに母親もこの人なら大丈夫だと、思って2年の交際を経て、半年前に結婚した。
その為、5年という、歳月を経て結婚したので、常に、仲が良いのであった。
さてぇ、階段を降りるかなぁ…
「哲、顔洗って、歯を磨いて朝食よぉ…今日は久しぶりにパンしました。たまには、良いでしょ?いつも、お弁当を作るから、仕方がないけど…哲は午前中で終わりだし、お父さんは出張で茨城に行くから、楽したいのぉ。たまには、お母さんの変わりに、ご飯作って欲しいなぁ?」
きたぁ〜!一字一句同じだぁ!
あるぞぉ、未来日記。
くるぞぉ、くるぞぉ。
「わかった、今度から毎週、水曜日と日曜日に朝食作るから、拗ねんなよぉ。」
きたぁ〜!こちらも一字一句同じだぁ!
「拗ねただけ…でも、水曜日と日曜日は一緒に作ってねぇ?」
「拗ねた顔も可愛いなぁ…」と言い、頭をナデナデした。
マジかぁ…すげぇ、俺って神だぁ。
これなら、きっと夕方になれば、未来日記も当たるかもなぁ…
じゃ、学校行って来ます。
哲、行ってらっしゃい。
さてぇ、今日から、初の授業だなぁ…
母さんと父さんは「やりたい事があれば応援する」とは言っていたけど…正直、勉強もそれ程好きではないし、今の成績なら、都内の三流高校しか進学出来ないしな…せめて、未来日記が現実のものになれば、普通の生活が送れるかなぁ?
今は友達がいないから、せめて、未来からの友人が出来たら最高だけどなぁ。
今日は午前中から英語、数学、国語、体育かぁ…しんどいなぁ…。
そんな事を考えていて、席に着くと、すでに、ホームルームだった…
えぇ?これは、どういう事だぁ…吉永、「一人でぼけっとしているんだぁ、早く帰れよぉ。」
先生、先生、ちょっと、ちょっと、聞いて良いですか?
「どうした?」
「俺、授業出てました?おぉ、出ていたぞぉ、それに、去年とは違って勉強頑張ってるんだなぁ、びっくりしたよぉ!感心、感心。おまえはやれば出来るだなぁ…それに、スポーツも得意とは恐れいったよぉ…」
「冗談でしょ?」
「冗談では言ってないよぉ。」
「それじゃ、帰れよ。」
「はい」
記憶がないなぁ…
どうしてなんだぁ…っと、思って家路に帰る途中で、頭の中から「わりぃ〜、おまえの身体を借りているもんだぁ!そりゃ、驚くよなぁ…実はなぁ…今、未来日記書いているよなぁ?それを実現する力を持っているから、俺の思い通りにして欲しい。その代わり、俺の力で大学まで、トップで進学させてやるよぉ…どうだぁ?」
「ちょっと、待ってよぉ…記憶がないからぁ…不思議な感覚で…」
「そっか、そりゃそうだなぁ…覚えていないのは、しんどいなぁ…それなら、事前に書いておくかぁ?」
「いやいや、もしも、書いて、それを経験したいと思うから、無理があるって…」
「わかった、わかった…それなら、寝ている時に借りるよぉ…それなら、良いだろう。まぁ、これから、夜は起きてもらうけど…」
「絶対にやだ!そんな、人生何てつまらない!」
「わかったよぉ…、しょうがねぇなぁ…正体を見せるから、驚くなよぉ…」
「そこに、現れたのは、同じ顔をしたクローンだった。」
「えぇ…どういう事?」
「今から、2000年後の未来から、やってきた。おまえは、300年後に来たやつに殺される運命だぁ!それを阻止する為に、おまえ自身がここに連れてきた。」
「よく解らないなぁ…」
「だから、これから、起こる事が現実に起こる…しかし、今のままだと、300年先から抹殺する使者がくる、それがこれから、来るであろうアンドロイドの安堂 翔太だぁ」
「どうする?これから、俺を避けて、安堂 翔太と思い出を作り、高卒でおしぼり会社に就職して、死ぬか?もしくは、これから、俺を頼って、長く生きて、安堂 翔太から逃れて、独裁者になるかぁ?」
「どっちも、不幸じゃないかぁ?」
「しょうもない、未来日記を書いたのはおまえだぁ!」
「はぁ?普通のノートに日記を書いただけじゃないかぁ?」
「おいおい、まじで言っているのかぁ?」
「お前がノートを手に入れたのはいつだった?」
「10日前だったと思う…」
「その日に何をした?」
「何もしていないと思うけど…」
「そっか、忘れたなぁ。」
「その日の記憶を少し、思い出せえ!」
「うわぁ〜苦しい、あぁ〜〜〜〜〜!っと絶叫し、その後、思い出した、思い出した、助けてくれ、助けてくれ!」と叫んだ。
「そうだよぉ、お前は首をくくって、自殺した、あの日に死んでいたのでは?悪魔に声をかけたよなぁ…あの時、死ぬ直前に生きたい…助けて欲しいと言わなかったかぁ…思い出したなぁ?生きる変わりにこの日記を書くようにと悪魔からこのノートが渡されたなぁ?」
「はい、確かに…お前は、悪魔のノートに未来を書いているのだぁ…いつ、気付くかと思ったが、気付く事がなかったなぁ…」
「それに、おまえの両親が仲良くなったのはいつからだと思う?お前が死の淵をさまよっていた、半年間の間だぁ!それに、おまえの同級生たちはすでに、卒業している。違和感を感じていなかったかぁ…お前が死の淵をさまよっていたのは、中二の去年の秋の事だぁ…それまでの記憶は消しておいたが、思い出して、苦しめても良いけど…どうする?」
「わかった、わかった、自由に使ってくれ!」
「よし、決まりだなぁ。」
「では、早速、今日の事を確認しに行こう。」
これから、起こる事は知っているよなぁ?
えぇ…っと、20××年4月10日に○○ニュースで桜の開花宣言を発表。
しかし、その日の夕方に雨が降ってしまい…
はぁ?本当に台本通りと言うかぁ?真面目かぁ!
そんなんだから、友達もいない、真面目過ぎて面白くない、そして、無駄に深刻に悩み、それを打ち明けられずに心がパンクしてしまったて、自分で追い込み死を選んだのでは?
本当は、母親の再婚には反対だったはずだよなぁ!
以前の不真面目な父親の方が好きだったよなぁ…毎日のように、仕事もせずにパチンコに行っていた父親は一緒にいたからなぁ?
でもなぁ、仕事ではないんだぁ!
もちろん、ぬくもりは大事だぁ!でもなぁ、たまにぬくもりがあれば良いのさぁ!
それで、ぬくもりの大切さや母親の愛情を知る事になるのさぁ。
母親は家にどのくらいいたかぁ?
昼も夜も仕事していなかったかぁ?
母親がいない、寂しさは、ろくでもない父親が原因なんだぁ!
いまだに、心の奥底では母親を憎んでいるのを知っている。
食事以外は会話をしてないよなぁ?
寂しい、ふざけんなぁ…おまえは知らなくてはならない事を避けて、知る事を恐れていたよなぁ?
泣くなぁ!泣きたいのは母親だぁ!
たくぅ〜、あぁ、スッキリした。
自殺した時は、本気で自分を殺したかった。
そのまま、死んだ方が楽だからなぁ!
でもなぁ、300年後から来たお前に殺されるはずのお前が死の直前に生きたい…って叫び魂だけが1000年後に蘇った。
あぁ、めんどうくせぇ…話がよく解らなくなるなぁ…
だから、公園でばばぁ〜がチャリンコで転けるやろぉ?
そのぐらい、単純に伝えなきゃ…
あぁ、はい…解りました。
はぁ?緊張してるのかぁ?
そんなで、どないすんねん、おまえはお前やぁ、どつくでぇ!
いやぁ、どうもなれなくて…
いいかぁ、我、この1000年、ほんま、暇やったんよぉ…魂だけがプカプカやぁ、死ぬ直前に魂だけ、入れ替われるけど…そんなやつの身体はすぐに腐ってしまう…一度、魂が入ると抜け出せんよぉ。
何度も魂の入れ替わりは見たけど、どくなやつはおらん、借金を背負って逃げ惑う日々か又は仕事に終われるようなやつばかりやぁ…たいていな、魂が抜ける直前何てのは意識がえらへん、あるのは死に体のみやぁ…
ふぅ〜まだまだ、言い足りんわぁ。
まぁ〜えぇ…、行くぞぉ!
走らんでぇ…脳が揺れて気持ち悪い…吐きそうやぁ、歩け!
はぁ、はぁい。
よし、着いた。
ここが、桜町公園だなぁ…久しぶりに来たなぁ…懐かしいなぁ…
桜町公園に着くと、桜祭りの中止の貼り紙がされており、突然の中止により、桜祭りを楽しみに来た人が「なんだよぉ…雨止んでるのに中止って…」「そうだよなぁ…流石に、桜の花が散ってスリップしたら大変だよなぁ…」などと言う人が集まっていた。
その貼り紙を見た人が、桜祭りに行こうとしていた人がその話をしており、徐々に人が射なくなってきたところ、自転車に乗ってきたおばちゃんが「どいて、どいて、道を開けて…っと」と神前橋の途中で自転車がスリップして転倒した。
来るぞぉ…あの言葉が…
「なんや、この桜の花は、私のズボンが桜の花で満開やぁ!」と叫んで通り過ぎた。
来たぁ〜〜〜〜〜〜〜!
もぅ、そのフレーズを聞いて跳び跳ねてしまった!
だから、跳び跳ねるなぁ…気持ちが悪い…って
すいません…テンション上がりました。
言うたやん、なるって!
これで、信じたなぁ。
はい、ついていきます。
よく、言った。
これからが、大変だけど…踏ん張りや。
次は8月10日やぁ。
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