オータム・メモリアル

勝利だギューちゃん

第1話 出会い

紅葉・・・

秋を彩る葉・・・


秋も終りに近づくと、その葉も役割を終える・・・


そして、木は・・・

春まで、その身を休ませる・・・


僕はあまり、外へ出るのは好きではない・・・

高校へ通っているが、それ以外は引きこもり・・・


滅多に外出しない・・・


しかし、ある時クラスの友達から電話があった・・・

「掃除のアルバイトを募集しているから、面白いから行ってみろ」と・・・


おせっかいなので、無視しようと思ったが、行くだけいってみることにした・・・

場所が気になったので、確かめたらすぐに帰ろうと思っていた・・・


そして、指定された日時にその場所に行ってみた・・・


その場所はなんと・・・神社だった・・・

「神社なら、神社と書いておいてほしい・・・」


着くなり僕は、「回れ右」と、立ち去ることにした・・・


「待ちなさい」

いきなり腕を掴まれた・・・

降りむとそこには巫女さんがいた・・・


「あなた、鈴本勇気くんでしょ?」

「ええ」

「話は、聞いてるよ。今日からバイトしてくれるんでしょ?」

「今日「から」では、ありません。今日だけです。」

「だめ。半年は働いてもらいます」

覚悟を決めるしかないいか・・・


「ごめん、挨拶がおくれたね。私は神矢みこ、17歳です」

「えっ、僕とタメ年ですか?」

「そうなの?幼くみえるね」

(悪かったな)


「神矢さんは、本職なんですか?」

「違うわ。普段は高校生よ。これは家の手伝い」

「そうですか?」

「あっ、敬語はいいよ。それと、みこでいいからね」

「みこさん・・・」

「さんはいらない。呼び捨てでいいよ。勇気くん」

「わかった・・・みこ」

慣れないな・・・女の子を下のなで、呼び捨てにするのは・・・


「とにかく、よろしくね。勇気くん」

手を差し出してきた。

ありがたく、握らせてもらう。


その手は、やはり年頃の女の子という感じがした・・・

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