大神林にて 出発前の確認と水守達の緊張
青の村に出発する日になって黒の村の門の前にラカムタさん、兄さん、姉さん、僕、リンリーにイリュキンと
「ふむ、ラカムタも子供達も準備万端のようじゃのう」
「青が旅を支援してくれるが、自分達でしっかりと準備をしておくに越した事はないからな」
「それはそうじゃ。……それにしても青は大丈夫かのう」
青の村に行く人選が決まりラカムタさんを中心に準備をしていく中、僕は重要な事を思い出してイリュキンに聞いてみた。
「イリュキン、聞きたい事があるんだけど良い?」
「ああ、構わないよ。何かな?」
「まだ青の村に来るかは聞いてないんだけど、もし
僕が言った瞬間にイリュキンと
「ヤ、ヤート殿、今、魔獣が三体と言われたか?」
「そうだけど」
「ヤート殿の言い方からすると、ヤート殿は普段から複数の魔獣と行動を共にされている?」
「よくいっしょに散歩してる。三体とも見境なく暴れるような奴じゃないから心配ないし、僕が三体と行動するようになってから、そこそこ時間が経ってるけど今のところ黒に被害は無いよ」
タキタさんが僕の言った事が本当か確かめるためにラカムタさんの方を見た。
「事実だな。ヤートだけじゃなくて今回青の村に行くガルとマイネは
「し、しかし万が一の事が起こったら……」
「それはどんな事にも言える事じゃ無いのか?」
「うっ……」
ラカムタさんの言葉にタキタさんは反論ができなくなる。周りの
「……確かにそうだね」
「姫さま?」
「ヤート君、三体に青の村に来てもらって構わないと伝えてもらえるかな」
「姫さま!!!!」
「とりあえず三体にどうするか聞いてくる。ラカムタさん、ちょっと森に行って来て良い?」
「ああ、行ってこい。重要な事は早めに確認しておくべきだ」
「わかった。行ってくる」
僕が森に行くため歩き出して少ししたら、後ろから
そんな訳で今現在初めて複数の高位の魔獣に出会う
「ヤート君、三体はいつ頃私達と合流するのかな?」
「特に時間を決めてるわけじゃ無いから、僕達が移動してたらその内来ると思う」
「ふむ、それなら、ここに留まっているよりも出発した方が良いな」
「
「私は完全に初めてというわけじゃ無いからさ」
「ああ、イリュキンは
「そういう事。さて、それじゃあ
「うん、わかった」
イリュキンは身なりを確認してから
「黒の
「うむ、旅の無事を祈っとるよ」
「ありがとうございます。……では、みんな出発だ!!!!」
さて、今回はどういう旅になるんだろう? ……まあ、何が起きても何に出会っても、みんなといっしょなら問題ないか。
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◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想・評価・レビューなどもお待ちしています。
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