本作品は超常的効果をもたらす”飴ちゃん”や、オーサカからの転生者エミという
個性豊かな独自要素のある作品です。ですが、その根底にあるのはファンタジーの文法に則った、骨太な正統派の剣と魔法と異能ありの異世界冒険ファンタジーです。
きっちり真面目に、命をかけた決死のバトルも、泣ける展開も作中に描かれておりますので、まず素直に読み進めてみることをお勧めします。本作の魅力はエミというキャラクターの暖かく情が深い人柄にあります。16話にて、エミの情が深く暖かい人となりや、転生前の考え方生き方を理解できるので、変則的な読み方ではありますが、
『第16話 エミとオーサカ』を先に読み、1話目から読み進めるという読み方も
ありかと存じます。本作を読むにあたってエミへの感情移入がより容易になるかもしれません。16話は基本的に転生前の話が中心です。
新しい超常の力を持つ『飴ちゃん』が登場する回では文の最後に、基となった飴ちゃんについての解説などもあり、くすりと笑える要素もありますのでぜひぜひ、ご一読お願い申し上げます。