第九話 ようこそ、わが図書室へ(二〇〇〇年八月二五日 二〇時半頃)
あの少女のおかげか、絵本のおかげか、あるいは図書室という存在そのもののせいかわからないが、私はこの公民館になじんできたようだった。いつもなら絶対に感じるはずの幽霊に対する意味のない恐怖は、すっかり消え去っていた。居心地の良さすら感じはじめていた。
入り口の引き戸が開いた音で森野さんの到着を知った。車の音にはまるで気づかなかった。本を書棚にもどし、森野さんを迎えに出た。
廊下に出て、手提げ袋を下げて近づいてくる森野さんを見て、私は驚いた。混乱に陥ったと言ってもいいほどだった。森野さんがこの田舎の朽ちかけた公民館にはそぐわない素敵な格好をしていて、ほとんど別人のように見えたからだ。
さきほどまでの働く田舎のお姉さんという格好から、いまは、ゆったりとした生成のサマーセーターに、大きく開いた首回りからは真っ白なタンクトップがのぞいており、それにリゾートっぽい感じのショートパンツを合わせていた。むき出しの、ほどよく締まった白い脚がまぶしかった。足元はヒールの高い茶革の編み上げサンダルを履いていた。女性服のブランドはよくしらないが、どれも素材がよさそうだった。うっすらと効果的な化粧もしているらしい。南仏にバカンスに来た若い人妻のようだった。高級そうな、花の香りの香水も漂ってきた。ほのかなのにもかかわらず脳の奥のほうを刺激するというか、麻痺させるというか、頭がすこしくらくらする感じがした。失礼なたとえかもしれないが、ただの元気な雑草だと思っていたら、突然美しい花を咲かせたという感じだった。
まず思ったのは、森野さんはこれからきっとデートなのだ、ということだった。たぶん祭りには行かずに別のところで。そして私のせいでデートの時間に遅れているに違いなかった。だから、私の第一声は、「すみません、これからなにかご予定がおありでしょうに、お手間を取らせてしまって」という、あまり正確とも思えない敬語を交えたお詫びの言葉だった。
それに対して森野さんは微笑みはしたが、その表情はちょっと複雑なものだった。
言葉の意味を察したらしく、小石でできた波紋が消えるくらいの間をあけて、森野さんはややぎこちなく答えた。
「別にこれといった予定はないんですよ。ただ、さっき、自分の誕生日だということに気がついて、それでちょっとはましな格好でもしようかな、って」
「ああ、そうなんですか。それはおめでとうございます」
また陳腐な台詞を吐いた。すごく似合っているとか、見違えたとか、なんとでもいいようがあるだろうに。
「ありがとうございます。それで、よかったらなんですけど、私もここでいっしょに食べても構いませんか?」
森野さんはぎこちない笑みを浮かべた。
思いがけない申し出に言葉に詰まった。大歓迎に決まっている。でもしかるべき言葉は私の口からは出てこなかった。森野さんは、ご迷惑かしら、とでもいうように、わずかに首をかしげて返事を待っていた。
さきほどの図書室での時間を思い出した。なぜかあのときは肩から力が抜けて自分らしくふるまえた。それはあの少女独特の雰囲気のせいかもしれなかったが、とにかく今はここが自分の場所と感じられているのだ。すこしは森野さんを楽しい気持ちにさせることくらいできるはずだと言い聞かせた。それからふと、そういえばあの子に名前も聞かなかったな、と思った。
私はお姫様を城に迎える王子のようなポーズをして、思い切り大げさに芝居じみた感じで言った。
「ようこそ、わが図書室へ」
「なんですか、それ?」
森野さんは安心したような小さな笑顔をみせて、くすりと笑った。
そのときになって森野さんに大量の荷物を持たせたままであることに気がついて、あわてて両手の荷物を受け取った。レジ袋のほうは大きな割に軽かったが、トートバッグは重く、カツンと音がした。瓶が2本入っているらしかった。小脇に抱えていた丸めた毛布は受け取ることができなかった。
先に立って歩いて、受け取った荷物を宿直室に置いて、振り返ると、森野さんがいなかった。
廊下を見ると、森野さんは図書室の方に行って、中をのぞいていた。
「どうかしました?」
声をかけると、森野さんは「いえ、別に」と口ごもりながら振り向いた。森野さんが、かわいく見えるかしら、なんて考えながら身だしなみを整えていたと考えるほど、私は自惚れてはいなかった。森野さんは電話では関心がなさそうだったが、きっと少女のことが気になっていたに違いない。
「女の子はもう帰りましたよ」
もどってくる森野さんに向かって言った。
森野さんは黙ったまま、まるで不良がにらみ合いでもするような距離まで私に近づいて立ち止まった。私の中を探るように、険しさを含んだ深い視線で、瞳をのぞき込んできた。かかとの高いサンダルを履いているせいか、目の高さは私と同じくらいだった。
あまりにも顔が近いことに戸惑い、なにか悪いことでも言ってしまったのかと思ったが、女の子が帰ったという発言が的外れだとしても、森野さんの態度は理解しかねた。
でもそんな思考もすぐに例の香りで消え去った。そして、この香りと支度に時間がかかった理由がようやく頭の中で結びついた。
「まちの子かしら」
少し速まった私の脈が20回ほど打ったあとで森野さんは急に力が抜けたように目を逸らすと、外灯のひとつだけ灯る殺風景な外の広場にぼんやりとした視線をやりながら、つぶやくようにいった。
「ああ、そんな感じでしたよ。着ている服が都会っぽかったから」
まるで呪縛でも解かれたかのようにほっとした。
「やっぱり。この辺の子なら知っているから、誰かなと思ったんですけど、この辺の子がこんな時間にここに来るなんてことないし、ましてやあの子たちがここで勉強なんてするはずないし!」
急に朗らかになった森野さんはちょっと無理した感じで口元をゆるめた。
「それより、早く夕飯にしましょう。すみません、だいぶおなかをすかせていらっしゃるんじゃありません?」
「そういわれてみると、結構すいているかもしれません」
正直に言った。
「じゃあ、すぐに用意しますね」
森野さんは宿直室に入り、毛布を置いた。振り返って流しのところにかけられている食卓布巾を手に取ったとき、森野さんが誕生日だったことを思い出した。
「ちょっと、待って!」
出そうと思ったよりも大きな声が出てしまい自分自身も驚いたが、森野さんはもっと驚いたらしく、体をびくっとさせておびえたような表情で振り向いた。
「いや、すみません、おどろかせて。森野さんは誕生日なんですから座っていてください。用意は私がしますから。せっかくの服が汚れてしまっても申し訳ないし。もっとも用意はほとんど森野さんがしてくれたわけですけど」
「えっ、でも」と言って、森野さんはにこりとした。「じゃあ、お言葉に甘えて。テーブルだけ、私、拭きますね」
森野さんは真っ白に洗われた台拭きを手早くぬらして絞ると、もう一度にこりとして、図書室に消えた。
とはいったものの、要領がよく分からなかったので、まず袋を図書室に持っていき、森野さんが拭き終わった机の端に中身を並べた。煮物と炒め物の入った保存容器がふたつと、レンジで温めたらしき白米をつつんだラップがふたつと、タオルにくるまって保冷されたチーズ、それに缶詰がいくつか入っていた。割り箸も数本入れてあった。トートバッグには、割と高そうなほどよく冷えた白ワインと、少し中身の減っている日本酒が入っていた。
私がトントンと音を立てて2本の瓶を机に置くと、森野さんがこちらを向いた。
「あの、どんなお酒が好きかわからなかったので、もし日本酒が好きだったらと思って、飲みかけで悪いかとも思いましたが持ってきました。このあたりの地酒なんですけど、辛口で、のどをすっと通る感じ、けっこういけるんですよ」
「へえ。森野さんはいける口なんですか?」
「そういうわけでもないですけど、まあ、ひとりでときどき」
「私は日本酒はそう飲まないんですけど、辛口ならわりと好きです。じゃあ、せっかくだからちょっといただいてみようかな」
あまり酒には強くないし日本酒を飲む習慣もないのだが、せっかく森野さんが持ってきてくれたのだし、試してみることにした。
それから宿直室に戻り、座敷に上がって、棚から必要そうな食器を取り出した。
いかにもきれいに洗ってありそうだが、そのまま使うのもどうかと思い、皿とグラスをひとつずつ持って、図書室に戻った。
「これ、きれいそうですけど、どうします、一度洗いますか?」
森野さんは私が目の前に差し出した皿とグラスを交互に眺め、「あのひと、ああみえて、本当にきれい好きだから、大丈夫と思いますよ」
「そうですか、よかった。私が洗ったら、かえって汚してしまいそうで」
森野さんはうふふとおかしそうに笑って、「太田さんって、おもしろいんですね」といった。
なにがおかしいのかわからなかったが、とにかく森野さんが普通に笑ってくれてよかった。さっきからちょっと情緒が不安定になっている感じで心配だったのだ。こんな片田舎で若くてきれいな女性が独り誕生日を迎えるというのは、あまり健全なことではない。
森野さんは机を拭き終えると、宿直室で台拭きをすすいでもどってきて、「じゃあ、遠慮なく、座らせてもらいますね」と言った。机につくと、料理を盛りつける私の危なげな手つきをおもしろそうに眺めていた。
盛りつけた皿を高級レストランのウエイターのように丁重に森野さんの前に置いた。
「ワインになさいますか、日本酒がよろしいでしょうか?」
グラスを置きながら冗談めかして訊いた。
「そうね、じゃあ、まず、ワインからいただこうかしら」
森野さんも気取って答えた。森野さんが微笑み、私も笑顔になった。
なんだか今晩の私は調子がいいらしかった。まるであの女の子に魔法でもかけられたようだった。
トートバッグの底にあったコルク抜きもなんなく見つけた。調子に乗って思い切ってやったのがよかったのだろう。こういうシンプルなコルク抜きではかなりの確率で失敗するのに、シュポン! と音を立てて、コルクがきれいに抜けた。森野さんはお見事というように拍手をくれた。
そのときに気づいたのだが、森野さんはあの女の子が座っていたのとちょうど同じ席に座っていた。まあ偶然だろうが、あの子が本当に魔法をかけていったのだと思うことにした。
ワインを注いで、森野さんの向かいに腰掛けようとして、いいことを思いついた。
「ちょっと待っていてください」
こんどは落ち着いて静かに言うと、何だろうという顔をしている森野さんを残して、受付に向かった。そこにおあつらえ向きの卓上ランプがあったのを思い出したのだ。せっかくの誕生日だというのに無機質な蛍光灯の下というのも味気ない。あのおばさんは掃除は好きだけども、こういうことに関しては大らかそうだったので、元に戻せば文句は言われないだろうと思った。それを抱えて宿直室に戻ると、バッグの中からコンパクトなテープレコーダーをとりだし、ズボンのポケットに突っ込んだ。仕事に使うことはまれで、主にウォークマンの代わりとして使っていた。小さいがスピーカーも付いている。今日は、有名なチェロ奏者のコンサートのCDを録音したテープが入れてある。シチュエーションにぴったりというわけでもないが、それほど悪くもないはずだった。音楽があった方が食事はずっと美味しく感じられる。
驚いている森野さんをよそに、机にランプを載せた。私の行動の意味を理解した森野さんは表情を輝かせた。
少女のことがあってコンセントの場所を探し忘れていたが、すぐにみつけることができた。でもそれは少々遠いところにあり、残念ながらランプを机の上に置いた状態ではコードが届かなかった。森野さんの表情が曇っていくのは見なくても分かった。ところがそこで終わらないのが、今晩の私だった。パソコンのACアダプター用に延長コードを持ってきていることを思い出した。パソコンはバッテリーだけでは1時間程度しかもたないので、常に一緒に持ち歩くようにしているのだ。会議室などではコンセントは遠かったりするから必要になることが多い。廊下の電気は灯ったままだったが、森野さんが気を利かせて部屋のカーテンを閉めてくれた。カーテンは黒っぽい遮光性のしっかりとしたものだった。部屋の端の方に巻き取られたスクリーンが置いてあったから、ここで会議とか講演会とかをすることもあるのかもしれない。
コンセントをつないでスイッチを入れ、蛍光灯を消した。森野さんの顔がぼぉっと浮かび、一層魅力的に見えた。少々暗いかもしれないが、ムードのあるレストランと考えればいい。
「なんか、素敵」
森野さんは愉しそうに言った。
私が席に着くと、森野さんは乾杯しましょうというようにグラスを掲げた。
われわれはグラスを合わせた。水を飲むような普通のグラスなので、ワイングラスのようないい音はしなかったが、まあそれでも乾杯は乾杯だ。
注いでいるときからいい香りがしていたが、かなり上等なワインのようだった。
「おいしいですね、これ」
ひとくち飲んだ私の口から思わず感想が漏れた。
「そう、よかった。このワイン、実は教授が会議か何かでフランスに行ったときのお土産なんですよ」
「それは申し訳なかったですね。なんか、私みたいのと飲むことになってしまって」
「そんなことないです。こんな風に気の利いたセッティングまでしてくださって」
「いえいえ」
得意げな感じながらも一応謙遜した。実はまだ音楽という隠し球もあるのだ。しかしその前に誕生日といえば、気恥ずかしいがバースデーソングを歌わないわけにはいかない。
「あ、そうだ」急に思いついた振りをした。「僭越ながら、わたくしが、森野さんの誕生日を祝いまして、ハッピバースデーを歌わせていただきます」
森野さんはにこにこして、小さくお辞儀をした。それから、何かを思いついたような顔をした。
「あの、名前のところは、キ・ノ・カ、でお願いしますね」
「わかりました。ちょっと照れくさいですがやってみましょう」
私は空っぽのおなかから声を出して、ちょっと大人っぽい雰囲気で歌った。
……、ハッピバースデー、ディア、キノカァ、ハッピバースデー、トゥ、ユー~。
歌い終わると森野さんが拍手をしてくれた。
「じゃあ、このライトに息を吹きかけてください」
森野さんの拍手が終わって座ろうとしたときにひらめいたのだ。
「えっ?」
「ほら、ケーキのろうそくみたいに」
「はぁ」森野さんはよくわからないまま、それでも頬を膨らませると電気を消すくらいのつもりで思い切り息を吹きかけた。
図書室はすぅっと暗くなった。ランプのスイッチを切ったのだ。このランプはオンオフで機械的に切り替わるのではなく、フェイドアウトするように消える仕組みになっていたから、思った以上にろうそく的な効果があった。
「わー、うそー、ほんとに消えた!」
森野さんはまるで子供のように喜んでくれた。間髪入れずポケットからテープレコーダーを取り出すと、手探りでプレイボタンを押した。静かな曲が流れ出す。そしてひと呼吸か、ふた呼吸の間をおいて、ふたたび卓上ランプのスイッチを入れた。
「えー? なに、これ? どういうこと?」
仰々しく「じゃーん」といいながら、手に持っていたテープレコーダーを森野さんに見せた。
「うわー、なんかうれしい! ありがとうございます!」
森野さんが女子大生のような嬌声を上げた。ほんとうに喜んでくれているようだったので、私もうれしかった。
「こちらこそなにからなにまで世話になってしまって、ありがとうございます。ほんとうに助かりました」
森野さんは、いえ全然、というように胸の前で小さく手を振った。
結局、テーブルに並んだのは、おばさんのくれた煮物と森野さんのつくった野菜炒めと缶詰のシーチキンと秋刀魚の蒲焼きで、ワインよりも日本酒のほうが合いそうだったが、先に日本酒を飲んでしまうとワインが負けてしまう気もしたので、ワインを飲みつつ、おかずをつまんだ。
煮物も野菜炒めもおいしかった。森野さんはたいしたものがなくてすまないとしきりに恐縮していた。
食事をしながら私は、教授のところに来た理由を話した。森野さんが車の中での話の続きを詳しく聞きたいと言ったのだ。わざわざ誕生日の演出までしたのだし、私もそこまで無粋ではない。
森野さんは、へえ、とか、ほお、とか相づちを打ちつつ、真剣に聞いている様子だった。
「そんなわけで、教授がくれたデータで、うまくいくと、いままで見えなかった変動が見えてくるかもしれないんですよ」
食卓の食べ物がほとんどなくなったころ、場に相応しくないと思われる私の堅苦しい説明もようやく終わった。森野さんに要望されたとはいえ、研究の話をしているとつい夢中になって相手にきちんと理解してもらおうとしてしまう。信じられないことに最後までしっかりと聞いていてくれたらしい森野さんはほとんど空になったグラスを持ったまましばらく考え込むような顔をしていた。
「質問をしても構いませんか?」
「ええ、もちろん」
「確かに温度変化のトレンドが見えるとして、でもそれが植生の変化、たとえば樹木の成長によって風速が弱くなったことによるものだということはないんですか?」
「えっ?」
突然学術的な質問をされたのでとまどいを隠せなかった。
「だからつまり」
「あ、いえ、質問はわかりましたが、まさかそんな専門的な質問をされるとは思わなかったものですから」
森野さんはグラスを置くと、少し乗り出すような感じで机に両肘を付き、手のひらにあごをのせた。そして軽く微笑むと、例の好奇心旺盛な瞳で私をみつめた。
ドキッとした。
ほの暗い光の中、夕方より格段に大人っぽく、吸い込まれてしまいそうだった。
落ち着くために森野さんのグラスにワインを注ぎ、デザートの代わりにとっておいたチーズを出した。
それからおもむろに質問に対する説明を始めた。
「それに関しては、まあ教授の受け売りですけど、まず樹木の高さがそれほど変わっていないこと、おそらく2、30センチということでしたが、それからそれに対して森林の端から測器までの距離がじゅうぶんにとってあること、この2点から、問題はないだろうと思います」
「そうなんですか。すみません、生意気な質問をしてしまって。でもなんかちょっと懐かしくて」
「懐かしいって、森野さんもこういった関連の研究をされていたんですか?」
「意外ですか?」
「いえ、べつにそういうことではなくて」
それから森野さんは少し逡巡したあとで、口を開いた。
「じつは私も植物生態学で修士課程に進んだんですよ」
「へえ、そうなんですか」
さすがにあのような質問をされたあとでは驚くことではなく、むしろ同志にでも会ったような気持ちだった。だがそのいっぽうで、「進んだ」という言い回しが気にかかった。なんとなく途中でやめたようなニュアンスが含まれていたからだ。
すると森野さんがためらいがちに言った。
「あの、この話、少し長くなるんですけど、聞いてもらえますか?」
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