発達障害・アスペルガー症候群について

第8話 発達障害とは

 ここからは、発達障害の説明のような内容になります。

 私の書きたい事を優先してしまったので、本来最初に書くべき事が後回しになってしまいました。

 もしここまでに「発達障害、発達障害って言うけど結局どんな障害なの?」と思われた方がいらっしゃったらすみません。

 ここで説明します。


 まず、発達障害は1つだけではなく、大きく次の3つに分けられます。

 ①自閉症スペクトラム(ASD)

 ②注意欠陥・多動性障害(ADHD)

 ③学習障害(LD)


 ①自閉症スペクトラム(ASD)

 対人関係・社会性やコミュニケーション能力に困難があり、興味や関心の幅が狭く物事に強いこだわりがあります。同じ行動を繰り返したり、柔軟な思考や変化への対処が難しい人もいます。

 ASDにも様々なタイプがあり、知的障害や言語障害を伴う場合もあります。

 ちなみに、診断名や基準によって、アスペルガー症候群などの名称で分類される事もあります。


 ②注意欠陥・多動性障害(ADHD)

「気が散りやすい」「集中力がない」「忘れっぽい」「落ち着きがない」「思いつきで行動してしまう」「しゃべりすぎる」「待てない」など、年齢に見合わない不注意、多動性・衝動性によって学業や日常生活に支障が出てしまいます。

 感情や行動のコントロールが自分では難しく、また周りから批難されたり、叱られたりしてしまいがちです。


 ③学習障害(LD)

 知的発達に大きな遅れはないのに、書く・読む・聞く・話す・計算するといった特定の行動が難しい状態です。多くの場合は学齢期になってはじめてわかります。「読むのはできても書くのが苦手」、「数学だけ理解できない」など、得意不得意の差が大きかったり、ある特定分野に偏りが見られたりすることが多いです。

 困難のタイプによって、ディスレクシア(読字障害)、ディスグラフィア(書字障害)、ディスカリキュリア(算数障害)などに分類されることもあります。


 こんなにたくさんの事が分かっていますが、発達障害の原因については、まだ分かっていません。

 障害や個々のケースによっても異なりますが、現在は先天的な脳の機能障害による発達や認知の偏りという説が有力です。

 脳の機能障害を引き起こすメカニズムや要因も、まだ研究段階です。一方で、かつて言われた「親のしつけ・育て方が悪い」「親の愛情不足」といった心因しんいん論は現在は医学的に否定されています。

もし「発達障害かも?」というお子さんをお持ちのお母様がいらっしゃるなら、安心してください。決してあなたのせいではありません。


参考文献

11行目~最後まで

(https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/)

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