小さな猫が贈り物…ですか?

あおい 空

ひとり暮らしのプロローグ

まずは小さな命の贈り物が届く前のことに触れなければいけないでしょうね

家庭の事情で始めたひとり暮らしなので

ひとり暮らししたい!と思って始めたのとは訳が違います

日暮れ時がもともと大嫌いな私

会社から、誰もいないアパートに帰る時間はまさに恐怖の淋しさ

何せ生活音がないのですよ 生活音が!


でもまあ天性から天然で世間知らずのことですからカラスに餌付けしたり 虫と友達になったりして、なんとか2年が経過しました

夏の終わりのせいもあったのでしょうが、淋しさが攻めよってきました

何だか疲れたなと帰宅した時です

激しく鳴く子猫の鳴き声が聞こえました

かなり小さな猫だろうなと思いながらも

何の疑問も持たずに寝ました


翌朝また子猫の鳴き声が聞こえますが

さほど気にとめることもなく

仕事に行きました

そんな日が2日間続きました

雨はその間ずっと降っていました

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